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IBスコアで受験できる日本のトップ大学10選と合格目安(英語学位プログラム)

「IB(国際バカロレア)のスコアで、日本のどの大学に行けるの?」「英語だけで卒業できる学部(英語学位)の合格ラインはどれくらい?」

近年、日本のトップ大学では英語で学位が取れるプログラムが急増しており、IB生にとって非常に有利な状況が続いています。しかし、具体的な「合格最低点」や「合格者の平均点」は公表されていないことも多く、不安に思う方も多いでしょう。

今回は、最新の入試データや過去の合格実績をもとに、IBスコアで狙える日本のトップ10大学と、その目標スコア(Minimum / Average)を徹底解説します。

役立つ公式リソース

日本でIBスコアを活用できる大学の全リストは、文部科学省IB教育推進コンソーシアムの公式サイトでも確認できます。

IB入試活用大学一覧 (MEXT Consortium)

※注釈:スコアの見方 Minimum(出願要件)とは、出願を行うために最低限必要なスコアを指し、この基準を満たしていない場合は出願自体ができません。Target Range(合格目安)とは、実際に合格した受験者の多くが該当するスコア帯を示しており、一定の幅(レンジ)を持たせて設定されています。

1. 東京大学 (The University of Tokyo)

プログラム: PEAK (Programs in English at Komaba)

学部: 国際日本研究 (Japan in East Asia) / 国際環境学 (Environmental Sciences)

  • IBスコア目安: 39〜42点 / 42点 (Core pointsを除く)
  • 出願最低点: Subject Score (6科目) で 38点/42点以上、かつ Core (TOK/EE) で 2点/3点以上 が必須。
  • 数学科目の要件 (重要):
    国際環境学 (Environmental Sciences) に出願する場合、以下のいずれかの数学スコアが必須となります。
    • Mathematics AI (HL): Score 6 以上
    • Mathematics AA (SL): Score 6 以上
    • Mathematics AA (HL): Score 5 以上
    • ※国際日本研究 (Japan in East Asia) には特定の科目要件はありません。

2. 早稲田大学 (Waseda University)

学部: 政治経済学部 (SPSE)、基幹・創造・先進理工 (FSE/CSE)、国際教養学部 (SILS)、社会科学部 (TAISI)、文化構想学部 (JCulP)

  • IBスコア目安 (Subject Score / 42点満点):
    • 政治経済学部 (SPSE): 37〜41点 (合格者平均: 38.2)
    • 基幹・創造・先進理工: 37〜41点 (合格者平均: 38.1) ※HLの数学・理科重視
    • 国際教養学部 (SILS): 36〜39点 (合格者平均: 37.2)
    • 社会科学部 (TAISI): 36〜39点 (合格者平均: 37.0)
    • 文化構想学部 (JCulP): 34〜37点 (合格者平均: 35.8)
    • ※上記平均点は直近3年間(2022-2024)のデータです(TOK/EEを除く42点満点)。
  • 解説:
    早稲田はIB生を最も多く受け入れている大学の一つです。明確な「最低点」は設けられていませんが、SPSE(政経)や理工系学部は平均点が非常に高く、世界トップレベルの競争です。一方、SILSやTAISIはエッセイの内容次第で平均より少し下のスコアでも合格のチャンスがあります。

3. 慶應義塾大学 (Keio University)

学部: PEARL (経済学部), GIGA (総合政策・環境情報)

  • IBスコア目安:
    • PEARL (経済): 36〜40点 (Total /45)
    • GIGA (SFC): 33〜38点 (Total /45)
  • 解説:
    慶應PEARLは「書類選考のみ」で合否が決まるため、IBスコアだけでなく志望理由書や活動実績が非常に重要です。明確なカットオフはありませんが、37点以上あると安心圏と言えます。GIGAはポートフォリオ重視のため、スコアの幅は広めです。

4. 京都大学 (Kyoto University)

プログラム: Kyoto iUP (International Undergraduate Program)

  • IBスコア目安: 36〜40点 (Total /45)
  • 解説:
    4.5年かけて日本語も徹底的に学ぶユニークなプログラム。公式FAQでは「カットオフはないが、競争激化のため可能な限り高いスコアを目指すべき」とされています。東大に次ぐ難関国立大のため、スコアだけでなくアカデミックなポテンシャルが重視されます。

5. 上智大学 (Sophia University)

プログラム: FLA (国際教養), FST (理工), SPSF (サステナビリティ)

  • IBスコア目安: 33〜38点 (Total /45)
  • 解説:
    FLAは書類選考のウェイトが大きく、SATやIBのスコア提出が必須です。35点前後がボリュームゾーンですが、32〜33点でもEssay(志望動機)が優れていれば合格の可能性があります。理工学部(Green Science/Engineering)は数学・理科のスコアが直視されます。

6. 国際基督教大学 (ICU)

プログラム: 教養学部 (アーツ・サイエンス学科)

  • IBスコア目安:36〜40点 (Total /45)
    • 実績データ: 2021-2025年度の合格者平均スコアは 37.7点 / 45点 です。
  • 解説:
    「献学の精神」への理解が問われる大学であり、平均点も非常に高い水準です。特筆すべき点として、IB English A(Literature または Language and Literature)を履修し、グレード5以上を取得している場合、TOEFL/IELTSのスコア提出が免除されます。英語力の証明負担が減るため、IB生にとって出願しやすいのが特徴です。

7. 東北大学 (Tohoku University)

プログラム: FGL (Future Global Leadership) – AMC/IMAC-U/AMB

  • IBスコア目安: 33〜38点 (Total /45)
  • 出願要件 (Minimum): ディプロマ取得が必須
  • 解説:
    理系(化学・工学・海洋生物)に特化したプログラムです。全体のトータルスコアよりも、Math AA HLPhysics/Chemistry HL の成績が重視されます。奨学金制度が手厚い国立大学として人気があります。

8. 名古屋大学 (Nagoya University)

プログラム: G30 International Programs

  • IBスコア目安: 33〜38点 (Total /45 ※学部による)
  • 解説:
    自動車工学や物理学など、研究力の高い分野が人気です。物理系は40点近いスコアが求められますが、文系学部などはターゲットが広めです。出願要件として数学のレベル指定がある場合が多いため、Syllabusを必ず確認しましょう。

9. 大阪大学 (Osaka University)

プログラム: Human Sciences (人間科学部 英語コース)

  • IBスコア目安: 33〜38点 (Total /45)
  • 解説:
    社会学や教育、グローバルな課題解決に興味がある学生向け。ここは「面接(Interview)」が非常に重視される傾向にあります。書類選考を通過すれば、スコアの高さよりも面接での受け答えや志望動機の強さが合否を分けます。

10. 東京科学大学 (Institute of Science Tokyo / 旧 東工大)

プログラム: GSEP (Global Scientists and Engineers Program)

  • IBスコア目安: 35〜39点 (Total /45)
  • 解説:
    2024年10月に東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した、工学系(Engineering)の最高峰です。IBスコアの総合点もさることながら、数学と理科の基礎学力が徹底的に見られます。

【保存版】IBスコア合格目安一覧テーブル

大学名学部/プログラム推定合格レンジ (Safe Range)備考
東京大学PEAK39+ / 42Full IB 40点以上推奨
早稲田大学SPSE (政経)38+ / 42合格者平均 38.2 (Bonus除く)
ICU教養学部37+ / 45合格者平均 37.7 (2021-25)
京都大学iUP37+日本語学習意欲も重要
慶應義塾大学PEARL (経済)37+書類・ビデオ重視
早稲田大学SILS (国際教養)36+ / 42人気上昇中で難化傾向
上智大学FLA35+理工はMath/Sci重視
東京科学大GSEP36+旧東工大。理数科目が最重要
名古屋大学G30 (理系)34+Math AA HL推奨
東北大学FGL (理系)33+奨学金チャンスあり
大阪大学Human Sciences33+面接重視

IB生が知っておくべき「出願のコツ」

  1. Mathの選択に注意 (AA vs AI)
    経済学部や理系学部を目指す場合、Math Analysis & Approaches (AA) HL が強く推奨(または必須)されるケースが多いです。Math AI (Applications & Interpretation) SLでは出願要件を満たさない学部もあるため、早めの確認が必要です。
  2. Predicted Grades (見込み点) で勝負
    日本の多くの大学は、Final Exam前の「Predicted Grades」での出願を受け付けています。学校の先生と相談し、少しでも高いPredictedを出してもらえるよう、普段の授業態度やMock Examを大切にしましょう。
  3. 「42点満点」か「45点満点」か
    早稲田大学や東京大学のように、EE(課題論文)とTOK(知の理論)の3点を除いた「42点満点(Subject Score)」を評価基準にする大学があります。ボーナスポイントに頼らず、主要6科目の基礎学力を高めることが何より大切です。

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