日本のボーディング国際学校ガイド|学費・寮費・カリキュラム徹底比較
- egcisjp
- 11月17日
- 読了時間: 8分

日本国内で子どもを国際教育で育てたいと考える親御さんにとって、ボーディング(寮制)型の国際学校は選択肢のひとつです。海外留学をせずに、日本国内で質の高い国際カリキュラムを体験できるだけでなく、生活面でも自立心や協調性を育むことができます。本記事では、北海道から九州まで、日本にある主要なボーディング国際学校を、学年・カリキュラム・学費(授業料+寮費)・所在地・補足情報とともに詳しく紹介します。これを読めば、学校選びの参考にできること間違いなしです。
(注:学費は年度によって改定されます。必ず各学校の最新の募集要項でご確認ください。)
目次
北海道・東北エリア
1. 北海道インターナショナルスクール (Hokkaido International School)

所在地: 北海道札幌市
学年・対象年齢: 寮は高校生 (G9-12) が対象
カリキュラム: 米国式カリキュラム、AP (アドバンスト・プレースメント)
学費+寮費 (年間・約): 約293万~321万円 (授業料(G9-12) ¥1,600,000+諸経費 約¥213,000+寮費・食費 ¥1,120,000~¥1,400,000 ※授業料2025-26年度、寮費2023-24年度参考)
特徴: 札幌市内にありながら、長い歴史を持つ伝統的なインターナショナルスクール。米国式のカリキュラムで、北米の大学進学に強みがあります。寮は比較的小規模でアットホームな環境です。
公式サイト: https://www.his.ac.jp/
2. ハロウインターナショナルスクール安比 (Harrow International School Appi)

所在地: 岩手県八幡平市 (安比高原)
学年・対象年齢: 11歳~18歳 (Year 7-13)
カリキュラム: 英国ナショナル・カリキュラム (IGCSE, A-Levels)
学費+寮費 (年間): 約977万~1,061万円 (Year 7-8: ¥9,767,360 / Year 9-11: ¥10,227,520 / Year 12-13: ¥10,606,830 ※授業料・寮費込、2025-26年度)
特徴: 英国の超名門「ハロウ校」の日本校で、2022年開校。全寮制(Full Boarding)を採用し、安比高原の広大な自然の中で英国式エリート教育と多彩なアウトドア活動を融合させています。
公式サイト: https://www.harrowappi.jp/
関東エリア
3. コロンビアインターナショナルスクール (Columbia International School)

所在地: 埼玉県所沢市
学年・対象年齢: 寮は高校生 (G10-12) が対象
カリキュラム: カナダ (オンタリオ州) カリキュラム (OSSD)
学費+寮費 (年間・約): 約350万~400万円 (授業料・施設費 約210万円+寮費・食費 ※寮費は別途問い合わせが必要)
特徴: 日本で唯一、カナダ・オンタリオ州の高校卒業資格 (OSSD) を取得できる認定校。都心からのアクセスも良く、カナダや米国の大学への進学に特化しています。
4. ラグビースクールジャパン (Rugby School Japan)

所在地: 千葉県柏市
学年・対象年齢: 11歳~18歳 (Year 7-13)
カリキュラム: 英国ナショナル・カリキュラム (IGCSE, A-Levels)
学費+寮費 (年間・約): 約770万~870万円 (授業料 ¥4,500,000~¥5,500,000+フルボーディング寮費 ¥3,200,000 ※2025-26年度)
特徴: 2023年開校。英国で450年以上の歴史を持つ名門「ラグビー校」の日本校。全寮制と通学制(Day)が選択可能。「全人教育」を掲げ、学業とスポーツ・芸術のバランスを重視しています。
中部・甲信越エリア
5. NUCBインターナショナルカレッジ (NUCB International College)

所在地: 愛知県日進市
学年・対象年齢: 15歳~18歳 (G10-12)
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: DP)
学費+寮費 (年間): 約410万円 (内訳: 授業料 ¥2,100,000+寮費 ¥1,550,000+教育充実費 ¥450,000 ※2025-26年度。別途入学金 ¥500,000)
特徴: 名古屋商科大学のキャンパス内に位置し、大学の施設も利用可能。国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラムに特化した3年制の全寮制高校です。ビジネスやアントレプレナーシップ教育にも力を入れています。
6. 白馬インターナショナルスクール (Hakuba International School)

所在地: 長野県白馬村
学年・対象年齢: 12歳~18歳 (G7-12) ※現在はG10まで、順次拡大
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: MYP, DP候補校)
学費+寮費 (年間・約): 約628万~677万円 (授業料 G7-9: ¥3,740,000 / G10-12: ¥4,230,000+寮費 ¥2,040,000+施設設備費 ¥500,000)
特徴: 2022年開校。白馬の雄大な自然を「教室」とし、サステナビリティ(持続可能性)とプロジェクトベースの学習をカリキュラムの核に据えています。全寮制で、アウトドア活動が豊富です。
公式サイト: https://www.hakuba-is.jp/
7. UWC ISAK Japan (ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン)

所在地: 長野県北佐久郡軽井沢町
学年・対象年齢: 15歳~18歳 (G10-12)
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: DP)
学費+寮費 (年間): 約669万円 (内訳: 授業料 ¥4,500,000+寮費 ¥1,770,000+施設費 ¥420,000 ※2025-26年度)
特徴: 世界18カ所にあるUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)の日本校。全寮制で、約80カ国から生徒が集まる非常に多様性に富んだ環境が特徴です。リーダーシップ教育と社会貢献に重点を置いています。
公式サイト: https://www.uwcisak.jp/
関西エリア
8. カナディアン・アカデミィ (Canadian Academy)

所在地: 兵庫県神戸市
学年・対象年齢: 寮は高校生 (G9-12) が対象
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: PYP, MYP, DP)
学費+寮費 (年間・約): 約659万~671万円 (授業料 G9-11: ¥3,090,000 / G12: ¥3,210,000+寮費 ¥3,200,000+施設費 ¥300,000 ※2025-26年度)
特徴: 1913年設立の、日本で最も歴史あるインターナショナルスクールの一つ。IBの全プログラム(PYPからDPまで)を提供しています。神戸の六甲アイランドに位置し、充実した施設と伝統を誇ります。
公式サイト: https://www.canacad.ac.jp/
9. 立命館宇治中学校・高等学校 (Ritsumeikan Uji Junior & Senior High School)

所在地: 京都府宇治市
学年・対象年齢: 中学生・高校生
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: DP) / 日本のカリキュラム
学費+寮費 (年間・約): 約269万円 (IBコース学費 ¥1,679,000+寮費・食費 約¥1,007,410 [年間寮費 ¥540,000+食費(2食/日)で計算] ※2025-26年度参考)
特徴: いわゆる「一条校」(日本の学校教育法に基づく学校)でありながら、IBディプロマ・プログラムを提供し、国際的な進学実績も豊富です。立命館大学への推薦入学制度もあります。寮は国内生・留学生が共に生活します。
中国・九州エリア
10. 広島県立広島叡智学園中学校・高等学校 (Hiroshima Global Academy)

所在地: 広島県豊田郡大崎上島町 (離島)
学年・対象年齢: 中学生・高校生 (G7-12)
カリキュラム: 国際バカロレア (IB: MYP, DP)
学費+寮費 (年間・約): 約120万~150万円 (※公立のため授業料は実質無償化の対象となる場合が多い。寮費・食費・諸経費が主)
特徴: 広島県が設立した全国初の公立全寮制IBスクール。瀬戸内海の島に位置し、探究型学習に集中できる環境です。公立のため、学費・寮費の負担が私立に比べて格段に低いのが最大の特徴です。
公式サイト: https://higa-s.jp/
11. 神石インターナショナルスクール (Jinseki International School - JINIS)

所在地: 広島県神石郡神石高原町
学年・対象年齢: 6歳~12歳 (G1-6)
カリキュラム: 日本の学習指導要領 + 国際バカロレア (IB: PYP)
学費+寮費 (年間): 約736万円 (内訳: 授業料 ¥5,290,000+寮費 ¥1,610,000+諸費用 ¥460,000 ※2025-26年度)
特徴: 日本で初めての「全寮制小学校」インターナショナルスクール。対象年齢が小学生という点が非常にユニークです。日本の伝統文化とグローバル教育を融合させ、欧州の名門ボーディングスクールへの進学も視野に入れています。
公式サイト: https://jinis.jp/
12. リンデンホールスクール中高学部 (Linden Hall School)

所在地: 福岡県筑紫野市
学年・対象年齢: 中学生・高校生 (G7-12)
カリキュラム: 英国ナショナル・カリキュラム (IGCSE, A-Levels)
学費+寮費 (年間・約): 約252万~264万円 (内訳: 授業料・グローバル教育費 ¥1,620,000+寮費 ¥900,000~¥1,020,000
特徴: 2018年に中高学部(ボーディング)を開校。初等部ではIB (PYP) を、中高学部では英国式カリキュラムを採用し、A-Levelsの試験会場としても認定されています。九州における英国式ボーディング教育の拠点となっています。
公式サイト: https://lindenhall.ed.jp/
学校選びのアドバイス
「なぜボーディングか」を明確に: お子様の自立心を育てたいのか、特定のカリキュラム(IBやA-Level)に集中させたいのか、家庭の目的を明確にしましょう。
立地と環境: 「都市型」(カナディアン・アカデミィ)と「自然型」(ハロウ、白馬)では、週末の過ごし方や課外活動が大きく異なります。お子様の性格に合うか見極めが重要です。
サマースクールを活用する: 多くの学校が夏に「サマースクール」を実施しています。入学を決める前に、寮生活や学校の雰囲気を体験させる絶好の機会です。
終わりに
ボーディングスクールは、お子様にとって「第二の家」となります。偏差値や進学実績だけでなく、ぜひ現地を訪れ、学校の理念や生徒たちの雰囲気が、お子様の個性と将来の目標に合っているかをご自身の目でお確かめください。
入学試験や評価、面接の準備など、ボーディングスクールへの出願サポートも、EGCIS(エグシス インターナショナルスクール専門塾)が支援いたします。当塾は、日本国内のインターナショナルスクールだけでなく、英国ボーディングスクール進学を目指す生徒の指導や学年度を通じた学習サポートにも特化しています。
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