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Students engaged in a trial lesson at EGCIS, インターナショナルスクール専門学習塾のエグシス
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BST出願ガイド:質問の傾向と書き方のコツをわかりやすく解説

  • 執筆者の写真: egcisjp
    egcisjp
  • 9 分前
  • 読了時間: 9分
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British School in Tokyo(BST)への出願を考えているご家庭にとって、願書の記入や質問への回答は「どこまで書けばいいの?」「どう表現したら良いの?」と迷うポイントが多いものです。しかし、実際は“完璧な回答”を求めているわけではなく、学校が知りたいのは「お子さまがどのようなタイプの子で、どのように学び、どのように成長してきたか」というシンプルな点です。


一般的に BSTの出願で「よく尋ねられるタイプの質問」 をテーマごとに紹介し、テーマや回答の考え方をわかりやすくまとめました。


これから願書を書く方にとって、少しでも安心して準備が進められる手助けになれば幸いです。


学習・発達に関する情報

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このセクションは、お子様の「知能」だけでなく、「学びに向かう姿勢(Characteristics of Effective Learning)」を見るためのものです。BSTの先生は、「すでに知っていること」よりも「これからどう学びそうか」に注目しています。


1. 記憶力と情報の処理

  • 質問の意図: 単に「記憶力が良い」だけでなく、過去の経験を現在の状況に結びつける「応用力」があるかを見ています。

  • 差がつく書き方: 「覚えている」という事実だけでなく、その記憶を使って子供がどう行動したかを書きましょう。

  • 【使える英語回答例】"He remembers complex happenings in detail. For example, six months after our trip to London, he still describes specific landmarks and the route we took to the museum, surprising us with his accuracy." (彼は複雑な出来事を詳細に覚えています。例えば、ロンドン旅行から半年経った今でも、特定のランドマークや博物館への道順を正確に説明し、私たちを驚かせます。)


2. 知的好奇心と探究心

  • 質問の意図: 受け身ではなく、自分から能動的に知識を取りに行く姿勢(Active Learning)があるか。BSTは「Wh- questions(なぜ?どうして?)」を繰り返す子を好みます。

  • 差がつく書き方: 「〇〇が好き」で終わらせず、そのために「どんなアクション(調査・収集)を起こしたか」を書きます。

  • 【使える英語回答例】"She has an insatiable need to know how things work. Recently, she became fascinated by ants and spent hours observing them in the park, then insisted on looking them up in an encyclopedia to learn their names." (彼女は物事の仕組みを知りたくてたまりません。最近はアリに夢中で、公園で何時間も観察した後、図鑑で名前を調べるまで納得しませんでした。)


3. ユーモアのセンス

  • 質問の意図: ここ重要です!英国教育ではユーモアは「高度な知性」の証とされます。矛盾に気づく力、場の空気を読む力、言語の裏表を理解する力が問われます。

  • 差がつく書き方: ただふざけているのではなく、「言葉遊び(Puns)」「あえて間違える遊び」を楽しんでいる様子を書きます。

  • 【使える英語回答例】"She loves wordplay and puns. She often intentionally changes the lyrics of nursery rhymes to make them funny and laughs at the incongruities." (彼女は言葉遊びやダジャレが大好きです。童謡の歌詞をわざと変えて面白くし、そのおかしな状況に大笑いしています。)


4. 独創的な問題解決力

  • 質問の意図: 「Critical Thinking(批判的思考)」の芽があるか。やりたくないことを回避するための「交渉術」や、人を動かすための「アイデア」は、リーダーシップの原石です。

  • 差がつく書き方: 「言い訳をする」等のネガティブに見える行動も、見方を変えて「創造的な説得」としてポジティブに変換して書きましょう。

  • 【使える英語回答例】"To convince her brother to play with her, she invents imaginative games and assigns him a special 'hero' role so he feels important and joins in." (弟に遊んでもらうため、彼女は独創的なゲームを考案し、弟に特別な「ヒーロー」の役割を与えることで、彼をその気にさせて巻き込みます。)


5. 身体的発達・運動能力

  • 質問の意図: 運動能力は脳の発達と密接に関係しています。また、パズルなどの指先の動き(Fine motor skills)は、将来の「書く力」に直結します。

  • 差がつく書き方: 「活発です」だけでなく、「集中力」や「自立心」とセットでアピールします。

  • 【使える英語回答例】"He walked early at 10 months and is very physically active. He also has excellent fine motor skills and can sit quietly for 30 minutes focusing on a 50-piece puzzle until it is completed." (彼は10ヶ月で歩き始め、非常に活動的です。一方で手先も器用で、50ピースのパズルが完成するまで30分間静かに座って集中することができます。)


6. 語彙力と言語能力

  • 質問の意図: 単語数だけでなく、「TPOに合わせた言葉遣い」「文脈理解」ができるか。

  • 差がつく書き方: 大人が使うような接続詞(Actually, Thereforeなど)や、形容詞を使った具体的なエピソードを盛り込みます。

  • 【使える英語回答例】"He surprises adults by using sophisticated vocabulary correctly in context. For instance, he recently used the word 'unfortunately' to explain why we couldn't go to the park due to the rain." (彼は文脈に合った洗練された語彙を使い、大人を驚かせます。例えば最近、「残念ながら(unfortunately)」という言葉を使って、雨で公園に行けない理由を説明しました。)

生活・適応に関する情報 

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このセクションは、お受験の合否判定というよりは、「入学後のクラス分け」や「先生の対応マニュアル」として使われる重要なデータです。 ここで「良い子」を演じすぎる必要はありません。むしろ、正直かつ具体的に書くことが、結果としてお子様のためになります。


1. 安心する方法

  • 解説: 子供が泣くのは当たり前です。学校側が知りたいのは「どうすればリカバリー(立ち直り)できるか」です。

  • 【英語回答例】"He responds well to physical touch. A tight hug and a quiet moment with a favorite book usually help him calm down quickly." (彼はスキンシップで落ち着きます。ぎゅっとハグをして、お気に入りの本と一緒に静かな時間を過ごすと、たいていすぐに落ち着きを取り戻します。)


2. フラストレーションへの対応

  • 解説: ここが最大の差別化ポイントかもしれません。「泣きません」と書くよりも、「崩れた後の立て直し方」を書く方が、先生からの信頼度は上がります。

  • 【英語回答例】"When things don't go his way, he can get frustrated. We find that acknowledging his feelings first ('I know you are sad'), and then offering a choice ('Do you want option A or B?'), works best to redirect his focus." (思い通りにいかないとフラストレーションを感じることがあります。そんな時は、まず感情を受け止め(「悲しいよね」)、その後に選択肢を与える(「AとBどっちがいい?」)方法が、気持ちを切り替えるのに最も効果的です。)


3. 遊びのスタイル(一人遊び・集団遊び)

  • 解説: どちらが良い・悪いではありません。内向的か外向的かを知るためのものです。

  • 【英語回答例】(Alone): "She enjoys prolonged periods of concentration, building intricate Lego structures or drawing detailed pictures." (一人遊び:レゴで複雑な構造物を作ったり、細かい絵を描いたりと、長時間集中して遊ぶのを好みます。)

  • (With Others): "He enjoys role-playing games where he can interact with peers, often taking on the role of a shopkeeper or a doctor." (集団遊び:お友達と関われる「ごっこ遊び」が好きで、よく店員さんや恐医者の役になりきっています。)

BST出願のコツまとめ

BSTの出願フォームは、お子さまの性格や学び方を深く理解するために作られています。 そのため、単に「良く見せる」だけでなく、学校が本当に必要としている情報を誠実に、具体的に伝えることが合格への近道です。 ここでは、出願書類を書く際にぜひ押さえておきたいポイントを、少し詳しくまとめています。


1. 抽象的な性格ではなく、必ず「具体的なエピソード」で説明する

「好奇心が強い」「優しい性格」などの抽象的な説明はとても魅力的に聞こえますが、学校は “実際にどのような行動をする子なのか” を知りたいと考えています。

そのため、

  • いつ

  • どこで

  • どんな行動をしたのか

  • その時子どもはどんな気持ちだったのか

  • 周囲はどんな反応をしたのか

という ひとつのエピソード を添えると、読み手に強く伝わります。 「例:新しい場所に行ったとき、興味を持ったものを10個質問してきた」など、数字が入るとさらに説得力が高まります。


2. お子さまの「強み」を自然に表現する(盛りすぎない)

インターナショナルスクールは「完璧な子ども」よりも、自分らしく学び、自分の興味を伸ばせる子どもを求めています。

そのため、

  • 実際に得意なこと

  • 家族が「この子らしい」と感じる特徴

  • 日常の中で見せるチャーミングな一面

を自然体で書くのが一番です。 誇張しすぎる必要はなく、むしろ等身大の方が、学校にとってもサポート計画が立てやすくなります。


3. 「家庭での子どもの姿」をそのまま伝える

学校は、お子さまを「学校の中だけの存在」として見るのではなく、 家庭・生活・遊びの中でどんな風に過ごしているか を知りたいと考えています。

特に

  • 落ち着く方法

  • イヤイヤ期の対処法

  • 好きな遊び

  • 苦手なこと

  • 日々のルーティン

などは、学校生活に直結する大事な情報です。 恥ずかしがる必要はなく、むしろ具体的に書く方が学校側にとっても親切です。


4. 各項目の内容に「一貫性」を持たせる

フォームは複数項目に分かれていますが、 学習面・性格面・生活面のエピソードが矛盾なく、ひとつのストーリーとしてつながっているか がとても重要です。

例:

  • 「とても落ち着いて集中する子」と書いたのに、別の箇所で「飽きっぽくて集中が長続きしない」と書く → 読み手は混乱します

  • 「好奇心旺盛」と書いたのに、家庭での遊びが毎日同じで変化がない → 説明が薄く見える

このように、一貫した人物像が見えるように書くことで、 「この子がどんな風に学校生活を送るのか」 が明確に伝わりやすくなります。

終わりに

BSTへの出願は書類準備が大変に感じられるかもしれませんが、実はお子さまの成長や個性をあらためて振り返る、とても良い機会でもあります。完璧に書こうとする必要はなく、学校が知りたいのは“ありのままの姿”と“ご家庭がどのようにお子さまを理解しているか”という点です。エピソードを交えながら丁寧に言葉を紡ぐことで、お子さまらしさが自然と伝わり、学校とのより良いマッチングにもつながります。この記事が少しでも不安を軽くし、出願に向けて前向きに取り組むきっかけになれば嬉しいですし、文章の作成や添削もお手伝いできますので、迷った時はいつでもご相談ください。あなたとお子さまのチャレンジが、素敵な未来へと実りますように。


EGCISは、インターナショナルスクール受験に特化した専門塾で、出願書類のサポート、出願試験対策、面接準備など、生徒の受験を総合的に支援しています。また、生徒だけでなく保護者の方にも寄り添い、出願プロセス全体に関するアドバイスや必要書類の説明、学校選びの相談など、受験期間を通して安心して進められるようサポートを提供しています。インターナショナルスクール受験についてお困りのことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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