目次
1. IELTSテストとは？
IELTS（International English Language Testing System）は英語能力テストです。世界各国で年間400万人以上が受験しており、IELTSは高等教育や、英語を公用語とする国への移住を希望する人のための英語能力試験として世界で最も普及しています。
2. IELTSの仕組み
IELTSは、英語圏で勉強・就職・居住したい人、自国で英語力が求められる仕事に就きたい人を対象としています。そのため、IELTSは二種類のテストを提供しています：
IELTSアカデミック
このテストは、大学合格や学生ビザの取得、専門機関への英語能力の証明に役立ちます。
IELTSジェネラル・トレーニング
このテストは、職場での英語能力を測定するものであり、英語圏の企業に就職する際に役立ちます。
2.1 IELTSテスト形式
IELTSは、公式テストセンターでペーパー、またはコンピューターで試験することができます。また、お住まいの地域により、IELTSオンラインテストを受けることもできます。IELTSは、以下の4つの主要スキルを評価します：
リスニング：どれだけ考えを理解、意見を認識、議論の展開を追うことができるか。
リーディング：一般的なセンス、主要なアイデア、詳細、著者の推論や意見を理解しているか。
ライティング：幅広い語彙と文法を使いこなす能力とともに、どれだけ正確に自分の考えを整理し、返答を書くことができるか。
スピーキング：日常的なトピックや一般的な経験について、どれだけ意見や情報を伝えることができるか、また自分の意見をどのように表現し、正当化できるか。
2.2 IELTSアカデミック・ジェネラルトレーニングの主な内容
試験時間：2時間45分
テスト形式：リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクション。
リスニング、リーディング、ライティングの各セクションは同じ日に行われ、間に休憩はありません。
スピーキングセクションは同日、または他のセクションの前後7日以内に実施されます。
3. IELTSを選ぶ理由
IELTSはコミュニケーションスキルに焦点を当てており、多くの重要なメリットを提供します：
新しい機会のアクセス：IELTSは世界140カ国以上、12,000の団体に信頼されています。
キャリアアップ：確実な結果で、英語力を就活時に証明できます。
国際的に活躍：IELTSのリスニングセクションは様々な英語話者の訛りが含まれ、スピーキングセクションでは、世界各国の地域の人々が使う英語が問われます。
英語圏に居住する：IELTSは、英語能力が必要な基準を満たしていることを移民局などに証明するために役立ちます。
自分に合ったテストを選ベる：ペーパーテスト、コンピューターテスト、またはご自宅で受験できるオンラインテストのいずれかを選択できます。IELTSの試験は世界各国様々な日程に受けることができます。
結果に自信を持てる：IELTSは公正で正確なテストです。試験官は資格と経験のある英語のスペシャリストで、語学力と実践的なコミュニケーション能力を重視しています。
3.1 IELTSは誰でも利用できるテスト！
IELTSは、試験当日にしょうがいなどをお持ちの方のために、変更されたテストが提供されます。このように、国籍、文化的背景、性別、特別なニーズを問わず、すべての人が公平に受験できるようになっています。
4. IELTSはビザの取得にどのように役立つのか
多くの英語圏の国の移民局は、ビザ取得の条件として英語力の証明を求めています。IELTSはこの証明を提供します。
IELTSテスト終了後、各受験生のIELTSスコアが記載された公式テスト報告書（TRF）が発行されます。
TRFは2年間有効で、英語力を証明するためにビザ当局に提出する必要があります。
各ビザにはそれぞれIELTSスコアの要件があります。ビザの取得に必要なスコアを確認することが重要です。
5. 国別のビザ条件
イギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカ、ニュージーランドのIELTSの必要スコアは以下の通りです：
5.1 イギリス
イギリスへの移住を希望する場合、IELTS for UK Visas and Immigration (UKVI) がイギリスへのビザ申請に認可されています。UKVI試験はアカデミックまたはジェネラル・トレーニングで受験できます。
IELTSのUKVI試験は、英国政府の認可を受けた試験センターで受験する必要があります。
IELTS Life Skillsテストは、家族ビザ、家族延長ビザ、配偶者ビザ、パートナービザ、無期限滞在許可ビザ、市民権取得を目指す方が受験できます。
5.2 カナダ
IELTSはカナダ市民権・移民省（CIC）で英語能力の証明として認められています。
エクスプレス・エントリー（Express Entry）システムは、技能移民のための主要な経路であり、英語またはフランス語の語学力を必要とします。
カナダで就学許可証、就労ビザ、専門職登録、永住権を申請する場合は、申請書の一部として試験結果の提示を求められる可能性が多く見られます。
5.3 オーストラリア
オーストラリア移民局にとって、IELTSは重要な英語試験です。
学生ビザ、移民ビザ、一般技能移住ビザはすべて英語力の証明が必要です。
5.4 アメリカ
アメリカの多くのビザカテゴリーでは、英語能力の証明が必要です。
英語力の証明は学生ビザの必要条件です。
イギリスやオーストラリアなどの国とは異なり、H-1BビザやL1ビザなど、一部の就労ビザでは英語力の証明は必要ありません。ただし、IELTSのスコアがあれば、申請が通る可能性が高くなります。
5.5 ニュージーランド
IELTSはニュージーランド全土で認知されており、大学や就職場などで好まれます。
就労ビザ、技能移民ビザ、学生ビザには英語力の証明が必要です。
6.他の一般的な試験との比較
IELTSは英語能力テストの基準を設定するものとして広く認知されています。IELTSが提供する利点を理解するために、IELTSと他の一般的なテストを比較してみましょう。
6.1 IELTSとTOEFL
IELTS | TOEFL |
IELTSは世界的に広く認知されており、イギリス英語に限定されていないため、受験者にとって汎用性の高い試験です。また、IELTSは、ペーパーでもコンピューターでも受験できる柔軟性があり、個人の好みに合わせて受験することができます。 | TOEFL (Test of English as a Foreign Language)は、北米英語を使用する能力をテストするもので、主にコンピュータを使用します。 |
どちらのテストも、英語能力を正確かつ公平に評価することを目的としており、一方が他方よりも本質的に難しいということはありません。
6.2 IELTSとPTE
IELTS | PTE |
IELTS Academicは、学問的な環境で通用する英語力を評価し、IELTS General Trainingは、実用的な日常会話をテストします。IELTSは、ペーパーテストとコンピュータテストのどちらかを選ぶことができます。 | PTE（Pearson Test of English）は学問的な英語に重点を置いています。PTEはコンピューター・ベースのテストのみです。 |
どちらのテストも難易度は同じです。
6.3 IELTSとC1 Advanced
IELTS | C1 Advanced |
IELTSは、すべての主要な英語スキルをテストします。 | C1 Advancedは、ケンブリッジ大学の試験で、主要な英語スキルのすべてをテストします。 |
どちらも世界的に認められています。
6.4 IELTSとDET
IELTS | TOEFL |
IELTSはより包括的なテストであり、教育機関や移民局にとっては依然として基準です。 | DET (Duolingo English Test)は、新しく設立された試験で、オンラインでオンデマンドの試験を提供します。 |
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