国際バカロレア(IB)初等教育プログラム(PYP)完全ガイド
- egcisjp
- 2 日前
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IB(国際バカロレア)とは?

IB(国際バカロレア:International Baccalaureate)は、1968年にスイスで設立された国際的な教育プログラムです。世界中の大学進学やグローバル社会での活躍に必要なスキルを育てることを目的に、探究的学習・多角的視点・批判的思考を重視したカリキュラムが設計されています。
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IB PYPとは?

PYP(Primary Years Programme)は、3歳から12歳の児童を対象としたIB初等教育プログラムです。児童が思いやりを持ち、生涯にわたって学び続ける主体的な学習者として成長することを目的としています。探究型で教科の枠をこえたカリキュラム・フレームワークを通じて、概念的な理解を深めることを目指しています。
PYPは、生徒中心の柔軟な学びのアプローチを採用しており、世界127か国以上の国公立校、私立校、インターナショナルスクールなどで実施されています。2023年9月時点で、世界中に2,275のPYP実施校があります。PYPは1997年に導入され、多くの国や地域のカリキュラムと連携可能であり、IB中等教育プログラム(MYP)へのスムーズな移行に備えた最適な準備を提供します。
IB PYPのカリキュラム構成
教科の枠をこえたテーマ(Transdisciplinary Themes)
PYPでは、教科の枠をこえた探究学習を行うために、以下の6つのグローバルなテーマに基づいてカリキュラムが構成されています:
私たちは誰なのか
私たちはどのような場所と時代にいるのか
私たちはどのように自分を表現するのか
世界はどのような仕組みになっているのか
私たちは自分たちをどう組織しているのか
この地球を共有するということ
すべての児童が毎年これらのテーマに取り組みます(3〜6歳の児童は、年に4つのテーマに取り組みます)。これらのテーマは現実世界と深く関連しているため、児童にとって意味のある、魅力的で挑戦的な学びを実現します。このアプローチは、「概念に基づくカリキュラム(Concept-Driven Curriculum)」という枠組みにもつながっており、知識だけでなく、意味や理解を重視する強力な学びの方法です。

学校生活の3つの柱(Three Pillars of School Life)
PYPでは、以下の3つの柱を中心に教育活動が展開されており、ポジティブな学校環境の醸成と、IBの学習者像(Learner Profile)の育成を支えています:
学習者(The Learner):PYPの児童は、自ら学びを切り開く「学びの主体(エージェント)」です。
学びと指導(Learning and Teaching):学びは、児童にとって魅力的で、現実的で、挑戦的かつ意義のあるものである必要があります。
学習コミュニティ(The Learning Community):教育は、より良く、より平和な世界を築くためのつながりを生み出すものです。
6つの教科(Six Subject Areas)
PYPでは、以下の6つの教科分野を通して学びが行われます:
言語
社会
算数
芸術
理科
体育(身体・人格・社会性の発達)
PYP の「エキシビション」

PYPの最終学年において、生徒は「PYPエキシビション」に参加します。 このエキシビションは、生徒が自らにとって意義のある課題やテーマについて探究し、その理解を記録し、発表・共有する本格的なプロセスです。
評価と成績
PYPでは、外部による正式な試験(外部評価)は実施されていません。 評価の主な目的は、学習のプロセスに対して適切なフィードバックを行い、生徒の成長を支援することです。IBのPYP(初等教育プログラム)における評価は、すべて教員による校内評価(内部評価)として実施されます。 この評価は、生徒の知識、スキル、概念の理解、学習に対する姿勢、行動のバランスを重視して行われます。具体的な評価方法や基準は、各校が実施するIBプログラムに基づいて定められます。
日本国内のIB PYP認定校
令和6年12月31日時点において、日本国内にはIB初等教育プログラム(PYP)の認定校が67校、候補校が48校存在します。
例:
つくばインターナショナルスクール
カルガモイングリッシュスクール
アオバジャパン・インターナショナルスクール
ウィローブルックインターナショナルスクール
カナディアン・インターナショナルスクール
※詳細は「日本国内IB認定校一覧」をご確認ください。
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