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SAT Reading & Writing 完全ガイド:試験内容・対策法を完全解説!

  • 執筆者の写真: egcisjp
    egcisjp
  • 7月19日
  • 読了時間: 8分
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目次

  1. SATとは何か?

  2. SAT Reading & Writingセクションの全体像

  3. SAT Reading & Writing 効果的な対策と学習戦略

  4. SAT Writingについて

  5. SATスコアの構成と見方

  6. 終わりに

SATとは何か?

SAT(Scholastic Assessment Test)とは、米国の非営利団体「カレッジボード」が主催する、大学進学希望者のための標準テストです。主にアメリカの大学が入学希望者の学力を公平に評価するための指標として利用しますが、近年は日本の大学の帰国生入試や国際系学部でもそのスコアが重視されています。


そのSATのスコアを左右する最重要セクション、それが「Reading and Writing(R&W)」です。多くの日本人受験生が「時間が足りない」「単語が難しすぎる」と苦戦するこのセクションですが、正しい対策と戦略があれば、スコアを大きく伸ばすことが可能です。

この記事では、R&Wセクションの全貌から、日本人受験生が陥りがちな壁、そして700点超えを達成するための具体的な学習法まで、徹底的に解説します。


SAT Reading & Writingセクションの全体像

まず、敵を知ることから始めましょう。このセクションは、高度な読解力、文法知識、そして論理的な文章構成能力を測定するために設計されています。

  • 試験時間: 64分

  • 問題数: 54問

  • 構成: 2つのモジュールで構成されるアダプティブ(適応型)テスト

    • 最初の32分で第1モジュールを解き、その成績に応じて第2モジュールの難易度が変動します。

出題される文章は、文学、歴史、社会科学、自然科学など多岐にわたります。1問あたりにかけられる時間は約70秒と非常に短く、速読力と即解力の両方が求められます。

出題パターンと例題(Reading & Writing)

新しいデジタルSATでは、ReadingとWritingが一体化され、非常に短いパッセージ(1~2文程度)に対して1問ずつの出題形式になっています。これにより、文脈理解・文法・論理的思考力が短時間で試される構成になっています。

出題は主に以下の4つのカテゴリに分かれます。


1. 文の構成と語彙 (Craft & Structure)

文中の語彙の意味や著者の意図、文の役割などを問う問題です。

主な出題内容:

  • 文脈から語彙の意味を推測する

  • 著者のトーンや意図を読み取る

  • 文や段落の構造を分析する

例題:

"Unlike the earlier models, the latest prototype is truly innovative, integrating both sustainability and advanced automation."

「innovative」の語の意味として最も適切なのは?

A) 高価な B) 環境にやさしい C) 創造的で新しい D) 複雑な

正解:C) 創造的で新しい


2. 情報とアイデア (Information and Ideas)

主旨や詳細、推論、図表の読み取りなど、読解力や情報処理能力が問われます。

主な出題内容:

  • パッセージの主旨や要点を把握する

  • 筆者の示唆していることを推測する

  • グラフや表と本文の整合性を判断する


例題:

グラフにより、2020年から2023年にかけて電気自動車(EV)の販売が150%増加したことが示されている。

この情報に最も適した記述はどれか?

A) 2020年以降、EVの販売は大きく減少した B) EV市場は近年急速に成長している C) 毎年ガソリン車がEVより多く売れた D) 政府の補助金によりEVの価格が150%下がった

正解:B) EV市場は近年急速に成長している


3. 標準英語の文法規則 (Standard English Conventions)

文法や構文、句読点など、正しい英語の使い方が求められる問題です。

主な出題内容:

  • 動詞の時制や主語との一致

  • 文の区切り(ランオン文・文の断片など)

  • カンマ・セミコロン・アポストロフィーなどの句読点

  • 修飾語の位置と明確さ

例題:

Each of the team members have completed their individual tasks.

文法的に正しい選択肢はどれか?

A) have completed B) has completed C) are completing D) complete

正解:B) has completed ("Each" は単数なので、動詞も単数形「has」が正しい)


4. 表現の明確さと効果 (Expression of Ideas)

文章の簡潔さ・論理性・流れの良さを向上させる問題です。

主な出題内容:

  • 冗長な表現の削除

  • 文の順序や論理的なつながり

  • 接続語の適切な使用

  • 文体やトーンの一貫性

例題:

The company offers a wide variety of different kinds of various options.

最も簡潔で明確な表現はどれか?

A) a wide variety of different kinds of various options B) many different various options C) a wide variety of options D) an abundance of options that are wide-ranging and diverse

正解:C) a wide variety of options


新SATでは、すべての問題が独立して出題されるため、長文を一度に読んで何問も解く形式ではありません。その分、文脈を素早く理解し、細かな文法や意味の違いを見極める力が求められます。

SAT Reading & Writing 効果的な勉強対策

SATのReading & Writingでスコアを伸ばすには、的を絞った戦略的な勉強が不可欠です。ここでは、スコアアップに直結する効果的な対策を、明確な3つのステップで解説します。


ステップ1:基礎固め - 得点源を確保する

まず、誰でも確実に取れる問題を落とさないための、揺るぎない土台を築きましょう。スコアの安定はここから始まります。

  • 文法を完璧にする: 最もスコアに繋がりやすいのが文法です。特に句読法(カンマ、セミコロン等)、主語と動詞の一致、代名詞、時制のルールは、対策本1冊で完璧にマスターしましょう。知識があれば解ける問題を確実に得点源にします。

  • 頻出単語を覚える: SAT用の単語帳を1冊用意し、何周も繰り返してコア語彙を定着させます。これが長文読解のスタートラインです。


ステップ2:実践練習 - 得点力を引き上げる

基礎が固まったら、次は時間内に実力を発揮するための、実践的なスキルを磨き上げます。

  • 「精読」と「多読」を組み合わせる:

    • 精読: 週に数回、公式問題集の文章を時間をかけて分析し、「なぜこの答えになるのか」を完璧に理解します。

    • 多読: 毎日、質の高い英文記事(The New York Timesなど)に触れ、英語を英語のまま理解するスピードと体力を養います。

  • 時間内に解く訓練をする:演習では必ず本番と同じ制限時間を設定します。文法問題は素早く解き、読解問題に時間を残すペース配分を身につけましょう。


ステップ3:思考力を磨く - スコアの壁を越える

良いスコアを「素晴らしいスコア」に変える、最後の仕上げの段階です。ここでは、SATの核心である論理的思考力を鍛えます。

  • 解答の根拠を「言語化」する:高得点の鍵は、正解が「なぜ正しいか」だけでなく、不正解の選択肢が**「なぜ、どのように間違っているか」**を明確に説明できる能力にあります。この「なぜ」を自問自答する癖が、曖昧な理解をなくし、解答の精度を飛躍的に高めます。

  • 自分の「弱点パターン」を分析し、克服する:間違えた問題の記録を取り、「自分は推論問題に弱い」「接続詞の問題をよく間違える」といった弱点パターンを客観的に把握しましょう。その弱点を集中的に練習することが、スコア停滞期を乗り越える最も効率的な方法です。


SATのR&W対策は、この3ステップで完成します。

  1. 基礎固め で足場を作り、

  2. 実践練習 で得点力を高め、

  3. 思考力 を磨いてライバルに差をつける。

この流れを意識して、効率よく学習を進めていきましょう。あなたの挑戦を応援しています。

試験結果

SATスコアの構成と見方(スコアの仕組みを理解しよう)

SATのスコアは、試験結果を数字で示すだけでなく、大学出願の重要な判断材料になります。このセクションでは、SATスコアがどのように計算されるのか、またどのように読み解くべきかを詳しく解説します。

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総合スコア:400〜1600点

SATの最終スコアは、次の2つのセクションスコアの合計で構成されています:

  1. Reading and Writing(読解・文法):200〜800点

  2. Math(数学):200〜800点

それぞれのセクションで200〜800点の範囲でスコアがつき、合計で400〜1600点となります。


Reading and Writingセクション(200〜800点)

  • 出題数:全54問(モジュール1と2に分かれる)

  • 評価対象:読解力、語彙の文脈理解、文法、論理構成など

  • デジタルSATでは短いパッセージ+1問形式


Mathセクション(200〜800点)

  • 出題数:全44問(モジュール1と2)

  • 評価対象:代数、データ分析、幾何、関数など

  • 計算機(電卓)は全問使用可


スコアはどう計算される?(Rawスコア → スケールスコア)

  1. Rawスコア(素点)  → 正解数=得点(1問正解=1点、不正解の減点なし)

  2. スケールスコア(200〜800点)  → Rawスコアをもとに、College Boardの換算表に従って調整される  → デジタルSATは適応型テストのため、受けた問題の難易度によってスコアの変換が若干異なる


パーセンタイルとは?(他の受験者との比較)

SATスコアには、**パーセンタイル(%順位)**が表示されます。これは「自分が全体の中でどのくらいの位置にいるか」を示します。

総合スコア

パーセンタイル(目安)

1600点

99%以上

1500点

98%

1400点

94%

1300点

87%

1200点

74%

1000点

39%

900点

25%

 例:1400点は、受験者全体の**上位6%**に入るという意味です。


サブスコアや診断情報(公式スコアレポート)

College Boardの公式スコアレポートには、さらに詳しい情報が表示されます:

  • Command of Evidence(根拠の提示)

  • Words in Context(文脈中の語彙理解)

  • Standard English Conventions(文法規則の習熟)

  • Problem Solving and Data Analysis(データ分析力)

これらは弱点分析や今後の学習計画に活用できます。


スコアの仕組みを理解して学習戦略に活かそう

セクション

スコア範囲

Reading & Writing

200〜800点

Math

200〜800点

合計スコア

400〜1600点

SATでは、正解数だけでなく、どのモジュールを受けたか(適応型)によってもスコアが変動します。したがって、精度の高い解答を積み重ねることが高得点への鍵です。

終わりに

SAT Reading & Writingは単なる英語テストではなく、あなたの「論理的思考力」を測る試験です。この記事で紹介した「基礎固め」「実践練習」「思考力を磨く」の3ステップは、スコアアップへの確実なロードマップとなります。


私たちEGCISは、東京を拠点とする経験豊富な学習塾です。SAT対策はもちろん、大学出願のサポート、面接準備、そして日々の学習まで、一人ひとりの目標に合わせて徹底的にサポートします。


まずはお気軽にご連絡いただき、あなたの目標をお聞かせください。一緒に合格への道を歩みましょう。



 
 
 

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