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広島インターナショナルスクール(Hiroshima International School)徹底解説|概要・カリキュラム・学費まで完全ガイド

はじめに

広島インターナショナルスクール(Hiroshima International School、通称HIS)は、広島市安佐北区にある、1962年創立の男女共学・非宗派の私立インターナショナルスクールです。IBワールドスクールとしてPYP・MYP・DPというIBの全課程を提供しており、Early Childhood(3歳)から高校卒業(Grade 12)までの一貫教育を行っています。本記事では、公式サイトの情報にもとづき、HISの概要、教育理念、カリキュラム、学校生活、入学案内、学費まで詳しくご紹介します。

1. 学校概要

項目内容
学校名広島インターナショナルスクール(Hiroshima International School)
創立1962年
対象学年Early Childhood(EC3、3歳)〜Grade 12(高校卒業学年)
種別私立、非宗派、男女共学の通学制(デイスクール、寮なし)
教育言語英語
所在地〒739-1743 広島県広島市安佐北区倉掛3-49-1
電話番号082-843-4111
ファックス082-843-6399
メールアドレスinfo@hiroshima-is.ac.jp
校長(Principal)Kristen Dickhaut(クリステン・ディックハウト)氏
在籍者数約180名
生徒の国籍構成約20か国。おおよそ日本人3分の1、バイカルチュラル(国際結婚家庭など)3分の1、海外駐在員家庭3分の1という構成
法人格広島県から認可を受けた学校法人(Gakko Hojin)。基本財産寄附行為(Act of Endowment)を根本規則とし、評議員会(Board of Trustees)と理事会(Board of Directors)の2つの機関により運営
IB認定状況IBワールドスクールとしてPYP・MYP・DPの全課程を認定(PYP・DPは2005年4月28日認定、MYPは2019年1月7日認定)

2. 教育理念(ミッション・ビジョン)

ミッション HISは、誠実さ・卓越性・文化的感受性、そして平和と持続可能な地球への生涯にわたるコミットメントを育む国際教育を提供する。

ビジョン HISは、世界のどこにいても生涯学び続け、課題に立ち向かい、卓越した市民性を発揮できる若者を育成する。

公式サイトによれば、HISは「多様性(Diversity)」「包摂性(Inclusion)」「平和(Peace)」を学校文化の中心概念として掲げており、これらは「PEACEバリュー」として学校生活のあらゆる場面(生徒支援、生徒会活動など)に反映されています。また、以下のような具体的な目標も掲げられています。

  • 相互理解と文化的尊重の精神に基づき、世界平和への貢献意識を育む機会を提供すること
  • 英語を主たる教育言語としながら、生徒の母語も大切にし支援すること
  • 質の高い教職員を採用・定着させ、継続的な専門性開発を促すこと
  • 生徒・保護者・教職員・運営陣・評議員会の間で、開かれたコミュニケーション、相互尊重、協力に基づくコミュニティ意識を育むこと
  • 同じ理念を共有する他校のモデル校となること

3. カリキュラムの詳細

HISはIBワールドスクールとして、Early ChildhoodからGrade 12まで一貫してIBの教育理念に基づいたカリキュラムを提供しています。

3-1. アーリーチャイルドフッド(Early Childhood、3〜5歳)

アーリーチャイルドフッドのプログラムは、子どもの発達段階に適した実践を中心に構成されており、センター活動・プロジェクト・仲間との学びの経験を通じて、子どもたちが主体的に環境と関わることを重視しています。3歳から5歳の子どもを対象とした合同クラスが用意されており、入園にあたっては9月1日までに3歳または4歳の誕生日を迎えていること、トイレトレーニングが完了していることが条件となります。担任教員には専任のアシスタント教員がつきます。また、キンダーガーテンとGrade 1の合同クラスもあり、こちらにも専任アシスタント教員がついています。授業は通常8:45〜15:30で行われます。

3-2. 初等部(Primary、PYP認定、EC〜Grade 5)

初等部はIB PYP(Primary Years Programme)の認定を受けており、3歳から11歳(EC〜Grade5)を対象とした、探究を軸とした概念重視のカリキュラムフレームワークです。各国の教育実践の知見と、インターナショナルスクールならではの経験を組み合わせて設計されています。年間6つの大きな探究ユニットで構成されており、以下の3つの相互に関連する問いを軸にカリキュラムが組み立てられています。

  • 私たちは何を学びたいか?
  • どのように学ぶのが最善か?
  • 何を学んだかをどう確認するか?

PYPには、理科(世界のしくみを探る手段として)、社会科(人間同士や地球との関わり方を理解する手段として)、心身の健康を考えるパーソナル・ソーシャル・フィジカル教育、校外学習やゲストスピーカーを通じた学びの機会などが組み込まれており、初等部課程の集大成として「PYPエキシビション」が行われます。

3-3. 中等部(Middle Years Programme、MYP認定、Grade 6-10)

中等部のカリキュラムはPYPの学びを土台に、高校段階の試験科目に必要な学問的な厳格さを取り入れたものとなっています。IB MYP(Middle Years Programme)は、Grade 6〜10の生徒を対象とした探究型のプログラムであり、MYPで培われる知識・スキル・姿勢は、Grade 11〜12のIBディプロマプログラムで生徒が成功するための基盤となります。

3-4. 高校(Diploma Programme、DP認定、Grade 11-12)

Grade 11〜12の生徒は、世界の主要大学から認められている大学進学準備プログラムであるIBディプロマプログラム(DP)を履修します。公式サイトによれば、HISのカリキュラムは特定の国の教育制度に沿ったものではなく、多国籍な生徒構成を反映した包括的な国際カリキュラムとして設計されています。生徒は必要に応じてSATおよびTOEFLも受験しており、卒業生は日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、エストニア、カナダなどの大学に進学しています。

公式サイトのDPページに掲載されている「Subject Handbooks(科目別ハンドブック)」から、以下の科目が開講科目として確認できます。

科目グループ開講科目
グループ1:言語と文学English Language and Literature(英語 言語と文学)、Japanese Language and Literature(日本語 言語と文学)
グループ2:言語習得English/Japanese Language Acquisition(英語/日本語 言語習得)
グループ3:個人と社会Global Politics(グローバルポリティクス)
グループ4:理科Biology(生物)、Chemistry(化学)、Physics(物理)
グループ5:数学Mathematics: Analysis and Approaches(数学:分析とアプローチ)
グループ6:芸術Music(音楽)、Visual Arts(ビジュアルアーツ)
コア科目CAS(Creativity, Activity, Service:創造性・活動・奉仕)、TOK(Theory of Knowledge:知の理論)

このほか、対面での開講科目に加えて、Pamoja EducationによるオンラインDP科目の履修も可能とされており、科目選択の幅を広げる手段として案内されています(Pamojaの科目説明・保護者向けガイドも公式サイトからリンクされています)。

なお、公式サイトのフッターには、HISがCIS(Council of International Schools、国際学校協議会)およびIB機構(International Baccalaureate Organisation)の両方から認定を受けており、JCIS(日本インターナショナルスクール協議会)の加盟校でもあると明記されています。

成績評価には、Grade 9〜12でIBの1〜7点のグレーディングスケール(基準に基づく評価)が用いられており、HISでは生徒の順位付けやGPAの算出、成績優秀者の表彰は行っていません。DP修了時には、IBディプロマ(フルディプロマまたは科目単位の履修)に加えて、HIS独自の「HISハイスクールディプロマ」が授与されます。

3-5. 多言語教育について

公式サイトによれば、HISでは多言語教育がミッションの核心に位置づけられており、「すべての教員が言語の教員であり、すべての授業が言語の授業である」という考え方のもと、生徒は英語と日本語の両方で実生活に根ざした強い読み書き能力を育んでいくとされています。

4. 学校生活・課外活動

HISでは、学業以外にも多彩な学校生活・課外活動プログラムが用意されています。

  • Crane Club(クレーンクラブ):学校のコミュニティ生活を強化することを目的とした生徒主導のリーダーシップ・奉仕活動グループ。イベントの企画、新入生・新入家庭の歓迎などを通じて、PEACEバリューを体現する役割を担う
  • Athletics(アスレチックス):放課後のスポーツクラブ、季節ごとのチーム活動、レクリエーション活動を実施。初心者から経験者まで参加可能。年間最大のイベントの一つとして「スポーツデー」も開催
  • The Arts(アート):芸術活動全般
  • After-school Activities(アフタースクール活動):生徒が興味を探求し、自信を育み、仲間とつながる機会を提供する放課後プログラム
  • CAS / Service Learning(CAS・サービスラーニング):DPの必修コア要素であるCAS(創造性・活動・奉仕)を含む、サービス学習の取り組み
  • Trips(校外活動・旅行):各種校外学習・研修旅行
  • University Counseling(大学進学カウンセリング):大学進学に向けた進路指導
  • Student Support Services(生徒サポート体制):担任教員、学習支援専門教員、英語学習(ELL)担当教員、スクールカウンセラーなどによるチームで、学業面・社会性・情緒面・個人の発達を含めた全人的なサポートを提供

5. 入学案内

5-1. 出願の流れ

出願に必要な書類はすべて公式サイトからダウンロード可能で、学校事務局での受け取りや、郵送・電子データでの送付を依頼することもできます。出願書類は英語で記入する必要があります。書類は手書きまたは電子入力のいずれでも作成可能で、記入方法に不明点がある場合は学校事務局にメールで問い合わせるか、直接訪問して相談することもできます。

  • 出願プロセスの詳細は「Enrolment Procedures(入学申込方法)」という書類に記載
  • 学費の詳細は「Financial Regulations(授業料支払規定同意書)」という書類に記載
  • 「Application for Admission(入学願書)」フォームはまず電子データで提出することも可能だが、写真を貼付した署名入りの原本(ハードコピー)も別途学校へ郵送する必要がある
  • 出願書類記入に関する具体的な質問は、マーケティング・アドミッションズ・コーディネーターであるSayaka Hirata氏(admissions@hiroshima-is.ac.jp)まで問い合わせ可能

なお、公開されている資料の中には、奨学金制度についての案内は見当たりません。

6. 学費

公式サイトに掲載されている学費は以下の通りです。

年間授業料

学年区分年間授業料
Early Childhood・キンダーガーテン¥1,275,000
Grade 1-8¥1,620,000
Grade 9-12¥1,651,000

その他の費用

項目金額
出願料(Application Fee)¥20,000
年間スクールバス利用料(消費税別)¥224,000
一時登録料(キンダーガーテン以上、初回のみ)¥220,000
一時施設維持費(初回のみ)¥110,000
年間施設整備費(Capital Fee)¥100,000
EAL(英語サポート)授業料¥100,000

詳細については、公式サイトの「Admissions Procedure」ページに掲載されている資料もあわせてご確認ください。

まとめ

広島インターナショナルスクールは、1962年創立、IBワールドスクールとしてPYP・MYP・DPの全課程を提供する広島県内の代表的なインターナショナルスクールです。約20か国にわたる多様な国籍の生徒が学ぶ小規模で温かいコミュニティの中で、「多様性」「包摂性」「平和」を核とした教育理念のもと、探究型の学びと多言語教育、そして大学進学に直結するIBディプロマプログラムが提供されている点が大きな特徴です。「国際平和文化都市」としての広島という土地柄を活かした教育も、他のインターナショナルスクールにはない魅力といえるでしょう。お子さまの学校選びの参考に、ぜひ本記事や公式サイトの情報をご活用ください。

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