大阪YMCAインターナショナルスクール(OYIS)徹底解説:教育理念からカリキュラム、学費、入学までを完全網羅
目次
大阪YMCAインターナショナルスクール(Osaka YMCA International School/通称OYIS)は、大阪市内で唯一のIB一貫校として知られるインターナショナルスクールです。OYISは大阪市内で唯一のIB継続校であり、34カ国の国籍からなる300人以上の生徒を指導しています。本記事では、学校の沿革や教育理念、IBカリキュラムの内容、キャンパス、学費、入学プロセス、奨学金制度まで、公式サイトの情報をもとに詳しくご紹介します。インターナショナルスクールへの入学をご検討中の方はぜひ参考にしてください。
学校の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 学校名 | 大阪YMCAインターナショナルスクール(Osaka YMCA International School/OYIS) |
| 設立 | 2001年9月 |
| 学校法人化 | 2012年、大阪府より学校法人(gakko hojin)の認可を取得 |
| 対象学年 | 幼児部(プリスクール)〜12年生(高校卒業まで) |
| 使用言語 | 授業は英語が基本、日本語・韓国語も言語科目として選択可能 |
| 在籍生徒数 | 300名以上、34カ国以上の国籍 |
| キャンパス | 中津キャンパス(幼児〜中学部)/土佐堀キャンパス(中高等部) |
| モットー | Encounter. Connect. Transform.(出会う・つながる・変わる) |
大阪YMCAインターナショナルスクールは大阪市北区に位置するインターナショナルスクールです。OYISは英語を基盤とする私立インターナショナルスクールで、幼児部から12年生までを対象としています。OYISは2001年に設立され、2012年に大阪府から学校法人としての認可を受けました。その後、2023年6月には初のIBディプロマ・プログラム(DP)卒業生を輩出しています。
沿革・YMCAとしてのルーツ
大阪YMCAは1882年に設立されて以来、英語教育、幼児教育、青少年教育、社会教育、生涯学習など様々な分野で活動を展開しています。OYISはこの大阪YMCAの国際教育部門の一つとして誕生した学校です。
- 2001年9月:学校設立
- 2012年:大阪府より学校法人(学校法人)認可を取得
- 2020年8月:土佐堀キャンパス開校(中等部・高等部の拠点)
- 2021年2月:IBディプロマ・プログラム(DP)の認可取得
- 2021年6月:IBミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)の認可取得
- 2023年6月:初のDP卒業生を輩出
OYISは2021年2月にディプロマ・プログラム校として認可され、2023年に最初の卒業生を迎えます。OYISは2021年6月にミドルイヤー・プログラム校として認可されました。
教育理念・ミッション
OYISでは、世界中から集まる学生に質の高い国際的な教育を提供しています。私たちの学校はコミュニティというコンセプトのもとに成り立っており、生徒が社会で有意義な変化をもたらすことができるよう、生徒の力を高めることに力を注いでいます。
学校の基本理念として、以下の3つのキーワードが掲げられています。
- Encounter(出会う):多様な文化的背景を持つ生徒同士が出会い、視野を広げる
- Connect(つながる):地域社会や国際社会とのつながりを築く
- Transform(変わる):学びを通じて自らを変革し、成長する
学校のビジョンとして、生徒たちが自立し、グローバルな視野を持つ人材へと成長できるよう力を注ぎ、グローバルな視野と、健全な精神・知性・身体を育むというYMCAの中核的価値観に基づいた教育を提供することを掲げています。
カリキュラム:国際バカロレア(IB)継続校

OYISの最大の特徴は、幼児期からDP(高校卒業)まで一貫してIB(国際バカロレア)カリキュラムを提供する「IB継続校」であることです。OYISはIBのプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)、ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)、ディプロマ・プログラム(DP)を提供しており、就学前から12年生までの一貫した進路を提供しています。
プライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)
対象年齢:6〜12歳(小学1〜6年生)
PYPは、子どもたちの自然な好奇心を育み、学ぶこと、批判的思考、国際感覚を養うプログラムです。IB哲学に基づいたプログラムを通じて、ダイナミックな世界で活躍できる、知識豊かで思いやりのある学習者を育てます。
主要学習分野
- 英語
- 日本語
- 数学
- 科学と社会
- 視覚芸術と音楽
- 身体的健康と幸福
PYPでは「Units of Inquiry」と呼ばれる6つの学際的テーマ(私たちは何者か/私たちは場所と時間のどこにいるのか/私たちはどのように自分を表現するか/世界のしくみ/私たちはどのように自分自身を組織するか/地球の共有)を年間通じて探究します。最終学年では、これまでの学びの集大成として「PYPエキシビション」という探究プロジェクトの発表が行われます。
ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)
対象年齢:12〜16歳(7〜10年生)
MYPは7年生から10年生までの4年間の総合的で厳格なコースで、生徒が学習と実社会を結びつけることを奨励するプログラムです。教科は以下のように構成されています。
| 教科グループ | 内容の特徴 |
| 言語と文学 | 多様なテキストを通じたコミュニケーション力・分析力の育成 |
| 言語習得 | 追加言語(日本語・韓国語など)の習得 |
| 個人と社会 | 地理・歴史・政治・心理・経済など学際的な学び |
| 数学 | MYP2〜5、スタンダード/エクステンションの2コース制 |
| 科学(総合・物理・化学・生物) | 探究ベースの実験・調査重視 |
| デザイン | デザインサイクルに基づくプロダクト・デジタルデザイン |
| 音楽・ビジュアルアート | 創作・発表・鑑賞を通じた芸術教育 |
| 体育と健康 | 身体的リテラシーとチームワークの育成 |
7年生から10年生までを通じ、MYPの学習へのアプローチ(AtLs)を通してリサーチ力・協調性・思考力・コミュニケーション力を身につけ、11〜12年生のディプロマ・プログラムへの準備を行います。MYP修了時には集大成となる「パーソナル・プロジェクト」に取り組みます。
ディプロマ・プログラム(DP)
対象年齢:16〜18歳(11〜12年生)
ディプロマ・プログラムは、世界中の大学が認める世界トップクラスの大学進学準備プログラムです。OYISでは以下の3つの卒業パスウェイが用意されており、生徒の適性に応じて選択が可能です。
- IBディプロマ・プログラム(フルDP):最も厳格な学術プログラム
- IBコース資格:DP科目を一部選択して履修
- WASCディプロマのみ:WASC認定に基づく卒業資格
全ての卒業パスウェイには、世界中の大学で認められているWASCディプロマが含まれています。大学進学に向けては、UniFrogなどのプラットフォームを活用した個別カウンセリングや、大学・キャリアフェアの開催などのサポート体制が整っています。
キャンパス紹介
OYISは大阪市内の2つのキャンパスで構成されています。
| キャンパス | 対象学年 | 所在地 | 特徴 |
| 中津キャンパス | 幼児部〜中学部(3〜14歳) | 大阪府大阪市北区中津6-7-34 | 独立した幼児センター、体育館、屋上プール、理科・音楽・美術の専門教室 |
| 土佐堀キャンパス | 中等部後半〜高等部(14〜18歳) | 大阪市西区土佐堀1-5-6 9F | 最先端の科学・デザインラボ、図書館、音楽スタジオ、ロボティクス作業スペース、講堂 |
中津キャンパスは大阪最大の交通の要所である梅田の北西に位置し、日本の伝統的な小学校を再利用した施設です。土佐堀キャンパスは2020年8月に開校し、大阪YMCAの本部ビル内に位置しています。両キャンパス間は無料のシャトルバスで移動が可能です。
学費(2026-2027年度)

学費は学年によって異なります。以下は公式サイトで公開されている2026-2027年度の年間費用です。
| 区分 | 幼児部・幼稚園(A・B) | 1〜6年生 | 7〜9年生 | 10〜12年生 |
| 授業料 | 1,563,000円 | 1,662,000円 | 1,830,000円 | 2,049,000円(就学支援金対象の場合は実質約670,000円〜) |
| 施設・IB プログラム費 | 184,000円 | 184,000円 | 184,000円 | 1,640,000円 |
| 保険料 | 7,000円 | 7,000円 | 7,000円 | 7,000円 |
| 年間合計(目安) | 1,754,000円 | 1,853,000円 | 2,021,000円 | 2,240,000〜2,317,000円 |
※10〜12年生の授業料は、日本政府の高等学校等就学支援金の対象となる場合があり、世帯収入等に応じて0〜630,000円の支援を受けられる可能性があります。
このほか、入学時には以下の一時金が必要です。
- 出願料:30,000円(幼児部〜9年生)/22,000円(10〜12年生)※返金不可
- 入学金(Registration Fee):300,000円(幼児部〜9年生)/200,000円(10〜12年生)※返金不可
また、学年により宿泊行事費(4〜5年生:50,000円、6年生:70,000円、7〜9年生:追加あり、10年生:200,000円)、G12ではDPの試験関連費用として170,000円が別途発生します。授業料を分割払いにする場合は3%の分割手数料が加算されます(10〜12年生を除く)。上記に加え、スクールバス代(年間60,000円、中津キャンパスのみ)、給食費、アフタースクールケア費、EAL(英語補習)費(年間175,000円、対象学年のみ)などのオプション費用があります。
入学案内
OYISは幼稚園から12年生までの生徒を対象とした学校で、空席がある場合は随時(ローリング)入学を受け付けています。出願はすべてオンラインで受け付けており、2026-2027年度の入学願書は2026年3月6日に締め切られます。
入学手続きの流れ
- 学校への問い合わせ
- アドミッション・オフィサーによる情報確認
- 願書提出・入学金の支払い
- 願書のアドミッション・オフィサーによる審査
- 書類選考(合格者のみ次段階へ)
- オンラインテスト(幼児部〜11年生はリーディング、7〜11年生は数学も実施)
- 主要面接の実施
- 校長・コーディネーターによる2次審査
- 授業参観の案内(年度途中の応募者のみ)
- 入学許可
- 入学金・授業料の請求書発行
- 支払い完了後、正式入学
その他、入学に関する主な特徴は以下の通りです。
- 国籍を問わず出願可能:日本人の子女(帰国生や国内の他のインターナショナルスクール出身者を含む)も歓迎
- ビザスポンサーシップ:学校側での学生ビザのスポンサーシップは提供していない
- 寄宿施設:全寮制の設備はなし(通学制のみ)
- スクールバス:中津キャンパス周辺の指定駅(大阪駅、本町駅、福島駅)から運行。土佐堀キャンパスはバスルート対象外だが、公共交通機関の割引定期券制度あり
- クラス規模:幼児部は最大20名、1〜3年生は最大25名、4〜12年生も最大25名(必要に応じてアシスタント配置)
奨学金制度
OYISでは2種類の奨学金制度が設けられています。
アチーブメント・アワード 優秀な学業成績、地域社会への参加、国際的な視野を持つ生徒を表彰する制度で、10年生または11年生になる生徒が対象。最大100%の奨学金を獲得できる機会があり、選考は奨学金試験・作文・面接によって行われます。詳細は秋に発表され、試験は毎年1〜2月に実施されます。
コミュニティ・サポート・ファイナンシャル・グラント(CSFG) 国際教育を必要としながらも、インターナショナルスクールの費用全額を負担することが難しい地域の家庭を支援する制度です。資格基準には、経済的困窮、ボランティア活動への参加、保護者ボランティア・アンバサダーグループへの所属などが含まれます。募集は毎年2〜3月に開始されます。
認定・アクレディテーション
OYISは、International Baccalaureate(IB)のプライマリー・イヤーズ・プログラム(PYP)、ミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)、ディプロマ・プログラム(DP)の認可を受けています。さらに、米国の教育認定機関であるACS WASC(Western Association for Schools and Colleges)の認定校でもあり、東アジア地域学校評議会(EARCOS)とも連携しています。WASCの認定は、学校が高水準の教育の質を継続的に維持・改善していることを裏付けるものです。
よくあるご質問
- 第二言語としての英語(EAL)サポートはありますか? あり。コ・ティーチングや少人数指導、差別化された評価などの支援体制があり、追加費用が必要です。
- 外国語の授業は何がありますか? 全生徒は在学中、英語に加えて日本語または韓国語のいずれかを含む2つの言語コースの履修が義務付けられています。
- 4月からの入学は可能ですか? 可能。随時入学制度のもと、多くの生徒が4月に入学しています。
- 教員の資格は? 全教員が教員免許および担当教科の資格を保持しており、修士号以上の学位を持つ教員も多数在籍しています。
まとめ
大阪YMCAインターナショナルスクール(OYIS)は、大阪市内で唯一、幼児期からディプロマ・プログラム(高校卒業)までを一貫してIBカリキュラムで学べるインターナショナルスクールです。34カ国以上の多様な国籍の生徒が集まり、探究型学習や国際的な視野の育成に力を入れているのが大きな特徴です。中津・土佐堀の2キャンパス体制のもと、PYP・MYP・DPそれぞれの段階に応じた教育プログラムが提供されており、大学進学に向けたカウンセリング体制も充実しています。学費や入学プロセス、奨学金制度についても事前にしっかり確認しておくことが、スムーズな受験準備につながります。
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