東北インターナショナルスクール(Tohoku International School)徹底解説|概要・カリキュラム・学費まで完全ガイド
目次
はじめに
東北インターナショナルスクール(Tohoku International School、通称TIS)は、宮城県仙台市泉区にある、東北地方で唯一のK-12(幼稚科〜高等科)一貫教育を行うインターナショナルスクールです。1950年の創立以来、70年以上にわたり東北地方における国際教育のニーズに応えてきました。本記事では、公式サイトの情報にもとづき、TISの概要、教育理念、カリキュラム、入学案内、学費まで詳しくご紹介します。
1. 学校概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学校名 | 東北インターナショナルスクール(Tohoku International School、略称TIS) |
| 創立 | 1950年 |
| 対象学年 | 幼稚科(Kindergarten)〜高等科(Grade 12) |
| 種別 | 私立、男女共学の通学制(デイスクール、寮なし) |
| 教育言語 | 英語 |
| モットー | Together Igniting Success |
| スクールカラー | 青とオレンジ |
| マスコット | イーグル(鷲) |
| 所在地 | 〒981-3214 宮城県仙台市泉区館7-101-1 |
| 電話番号 | 022-348-2468 |
| メールアドレス | office@tisweb.net |
| 運営母体 | 学校法人南光学園(1988年より) |
| 認定・加盟 | WASC(西部学校大学協会)認定、日本の学校法人としての認可(宮城県)、EARCOS(東アジア地域評議会)加盟、JCIS(日本インターナショナルスクール協議会)加盟 |
| IB認定状況 | IB PYP(初等教育プログラム)認定校、IB DP(ディプロマプログラム)認定校 |
TISは、校長を含むTIS評議委員会(TIS Council、ビジネス・行政・教育コミュニティおよびTIS関係者の代表者で構成される諮問機関)によって運営されており、この評議委員会は学校法人南光学園の理事会と連携して学校の方針・運営手続きを策定しています。
2. 沿革
公式サイトによれば、TISはもともとキリスト教宣教師家庭の子女のための学校としてスタートしました。校名は「仙台アメリカンスクール」から「仙台クリスチャンアカデミー」、再び「仙台アメリカンスクール」を経て、1997年に国際色豊かな児童・生徒構成とミッションをより正確に反映するため「東北インターナショナルスクール」に改称されました。
3. 教育理念・コアバリュー(TIS 5 STARs)
TISでは、IBの学習者像(IB Learner Profile)にもとづいた独自の指標「TIS 5 STARs」を掲げています。
- Risk-Taker(挑戦者)
- Communicator(コミュニケーター)
- Open-Minded(オープンマインド)
- Responsible(責任感のある人)
- Knowledgeable(知識豊かな人)
公式サイトによれば、TISの学びのアプローチは、思考力(Thinking)、リサーチ力(Research)、社会性(Social)、自己管理力(Self-management)、コミュニケーション力(Communication)を軸に設計されており、対立解決力・倫理観・マインドフルネス・多様な視点の受容といった21世紀型スキルを重視しているとされています。
4. カリキュラムの詳細

4-1. 幼稚科(Kindergarten)
幼稚科はIBの幼児教育プログラム(Early Years Programme)を基盤としており、週間スケジュールとして音楽60分、体育80分、アート110分、日本語80分、図書館活動40分が組み込まれています。
4-2. 初等科(Elementary、PYP認定)
初等科はIB PYP(Primary Years Programme)の認定を受けており、国語(Language Arts)、算数(Mathematics)、Units of Inquiry(社会・文化的探究と理科を統合した探究学習)、体育、アート、音楽、日本語で構成されています。コンピューター技術のスキルも各学年に統合されています。英語を母語としない生徒(EAL)には、通常授業内でのサポートに加え、必要に応じてより集中的な取り出し授業(プルアウト)も提供されます。
探究のプログラム(Program of Inquiry)は6つの学際的テーマを軸に、各クラスが年間6つのUnits of Inquiryを探究する構成になっています。Grade 1/2とGrade 3/4は合同クラス、Grade 5とGrade 6も適宜協働して学習します。テーマは以下の通りです。
- Who We Are(自分自身を知る)
- Where We Are in Time and Place(時間と場所の中の私たち)
- How We Express Ourselves(自己表現の方法)
- How The World Works(世界のしくみ)
- How We Organize Ourselves(社会の組織のされ方)
- Sharing the Planet(地球を分かち合う)
4-3. 中・高等科(Secondary、Grade 7-12)
中・高等科では、英語、歴史(社会)、理科、数学、日本語、Global Issues(国際問題)、体育、アート(パフォーミング・ビジュアル・デジタルのいずれか)を中心としたカリキュラムが組まれています。コンピューター技術は「BYLTプログラム」(Bring Your Own Laptop、生徒自身のノートパソコン持参制度)を通じて統合されています。校外学習や毎年のスキー旅行、隔年での国内・海外研修旅行なども学びの一環として実施されています。「Global Issues」の授業では、他のインターナショナルスクールと連携しながら、世界的な課題への解決策を探る取り組みが行われています。
4-4. IBディプロマプログラム(DP、Grade 11-12)
TISはIB DP(ディプロマプログラム)の認定校です。生徒は6つの科目グループそれぞれから1科目ずつ履修し、そのうち3科目をハイヤーレベル(HL)、3科目をスタンダードレベル(SL)として選択します。開講科目は生徒の履修希望状況によって変動しますが、TISでは以下の科目を提供可能としています。
グループ1:言語A(Language A)
- English Language and Literature SL
- English Language and Literature HL
グループ2:第二言語(Second Language)
- Japanese B SL
- Japanese B HL
- Spanish B ab initio
- Self-Taught A(母語による自主学習)
グループ3:個人と社会(Individuals and Societies)
- Business Management SL
- Business Management HL
- Geography SL
- Geography HL
- Psychology SL
- Psychology HL
グループ4:実験科学(Experimental Science)
- Biology HL
- Biology SL
- Chemistry HL
- Chemistry SL
- Physics SL
- Physics HL
グループ5:数学(Mathematics)
- Applications and Interpretation HL
- Applications and Interpretation SL
- Mathematics: Analysis and Approaches SL
- Mathematics: Analysis and Approaches HL
グループ6:芸術・選択科目(Arts and Electives)
- Visual Art HL
- Visual Art SL
(芸術科目の代わりに、グループ3またはグループ4からもう1科目を追加履修することも可能)
このほか、以下の3つのコア科目の履修が全生徒に必修とされています。
- EE(Extended Essay、課題論文)
- TOK(Theory of Knowledge、知の理論)
- CAS(Creative, Activity, Service、創造性・活動・奉仕)
4-5. EAL(English as an Additional Language)プログラム
英語を母語としない生徒向けに、TISでは独自のEALプログラムを提供しています。生徒は「Intensive(集中)」「Upper Intensive」「Intermediate(中級)」「Upper Intermediate」「Monitor(モニター/上級)」という5段階のサポートレベルに配置され、レベルに応じて追加の学費が発生します。レベルは年2回見直され、Monitorレベルに到達するとEALプログラムを卒業する仕組みです。なお、EALサポートは幼稚科からGrade 10までの生徒が対象で、Grade 11・12からの入学者にはEALサービスは提供されません。
4-6. 日本語クラス
日本語クラスの授業に加え、各学年で日本の伝統行事やしきたりを体験しながら学ぶ機会が設けられています。
5. 入学案内
5-1. 基本方針
TISは寮を持たないデイスクールであり、生徒は日本での適切な在留資格を有し、保護者などと同居していることが前提となります。出願は校長および初等科・中高等科の各責任者によって審査され、最終的な入学の可否は校長の裁量で決定されます。
5-2. 出願の流れ
- 学校見学:可能であれば実際にTISを訪問。訪問が難しい場合はバーチャルツアーの依頼も可能
- 出願書類の提出:出願は入学希望日の最大6か月前から受付。スマートフォンやタブレットでフォームに入力する場合は、PDFをダウンロードして手書きで記入する必要あり。提出先メールアドレスはoffice@tisweb.net
- 出願書類審査(Application Review):TISのリーダーシップチームが全書類を確認し、入学案内の可否と、対象学年における空き状況を踏まえて判断
- 入学面接:対面での入学面接を実施(所要時間約1時間)。読解・作文・スピーキング・数学の各要素を含み、EALサポートの要否もあわせて判定
なお、TISの学費・諸費用ページには奨学金や学校独自の経済的支援制度についての案内は公表されていません。
6. 学費(公式サイト公表額)
学費は年払いまたは月払いを選択できます。以下は公式サイトに掲載されている学年別の学費です(2024-2025年度分)。
入学時の一時金
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金(Entrance Fee) | ¥400,000 |
| 入学手続き料(Administrative Fee) | ¥15,000 |
入学金・入学手続き料は返金不可。兄弟姉妹が同時入学する場合はTISオフィスへの問い合わせが推奨されています。
年間学費・諸費用(2024-2025年度)
| 学年区分 | 学費(年間) | 施設費(年間) | 冷暖房費(年) | その他 | 学納金合計(年間) | 月割り(10か月) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 幼稚科(フルデイ) | ¥800,000 | ¥130,000 | ¥30,000 | – | ¥960,000 | ¥96,000 |
| Grade 1-8 | ¥1,050,000 | ¥150,000 | ¥30,000 | – | ¥1,230,000 | ¥123,000 |
| Grade 9-10 | ¥1,250,000 | ¥150,000 | ¥30,000 | – | ¥1,430,000 | ¥143,000 |
| Grade 11-12 | ¥1,300,000 | ¥150,000 | ¥30,000 | DP教材費¥100,000 | ¥1,580,000 | ¥158,000 |
生徒個人が使用する教科書・ワークブック・オンライン教材や近隣への校外活動費などの教材費は別途徴収されません。Grade 11-12のDP教材・試験費は2年間で合計¥200,000(年額¥100,000ずつ、月分割払いも可能)となっています。
EALサポート費(月額)
| レベル | 金額(月額) |
|---|---|
| 上級(Monitor) | ¥3,000 |
| 中級(Intermediate) | ¥8,000 |
| 初級(Intensive) | ¥20,000 |
レベルは年2回見直されます。
スクールバス利用料(月額)
| 停留エリア | 金額(月額) |
|---|---|
| 仙台駅 | ¥6,000 |
| 八乙女 | ¥5,000 |
| 大観音 | ¥4,000 |
| 明石台 | ¥5,000 |
| 泉パークタウン | ¥5,000 |
上記の学費・諸費用は公式サイトに掲載されている金額であり、年度により改定される場合があるため、最新の金額については公式サイトまたは学校事務局に直接ご確認いただくことをおすすめします。
まとめ
東北インターナショナルスクールは、1950年創立、東北地方で唯一のK-12インターナショナルスクールとして、幼稚科から高等科までの一貫した英語教育を提供しています。初等科ではIB PYP、高等科ではIB DPの認定を受けており、探究学習を軸としたカリキュラム、Global Issuesの授業を通じた国際的な視点の育成、そして手厚いEALサポート体制など、多様な背景を持つ生徒を受け入れる環境が整っている点が大きな特徴です。お子さまの学校選びの参考に、ぜひ本記事や公式サイトの情報をご活用ください。
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