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北海道インターナショナルスクール(Hokkaido International School)徹底解説|概要・カリキュラム・寮・学費まで完全ガイド

はじめに

北海道インターナショナルスクール(Hokkaido International School、通称HIS)は、1958年創立、北海道内で唯一の認定インターナショナルスクールです。札幌市豊平区にある本校では、Early Years(未就学児)から高校卒業(Grade 12)までの一貫教育を、通学(デイ)と寮生活(ボーディング)の両方の形で提供しています。ニセコ町にはEarly YearsからGrade 8までを対象とした分校(HISニセコ)もあります。本記事では、公式サイトの情報にもとづき、HIS本校(札幌校)の概要、教育理念、カリキュラム、寮生活、入学案内、学費まで詳しくご紹介します。

1. 学校概要

項目内容
学校名北海道インターナショナルスクール(Hokkaido International School)
創立1958年
対象学年Early Years(未就学児)〜Grade 12(高校卒業学年)
種別私立、男女共学の通学制および寮制(デイ&ボーディングスクール)
教育言語英語
所在地〒062-0935 北海道札幌市豊平区平岸5条19丁目1-55
電話番号(81) 11-816-5000
メールアドレスhis@his.ac.jp(入学に関する問い合わせ:admissions@his.ac.jp)
CEEBコード(学校コード)680175
認定・加盟WASC(西部学校大学協会)認定、EARCOS(東アジア地域評議会)加盟、JCIS(日本インターナショナルスクール協議会)加盟、WIDA加盟、SENIA加盟、TABS(寮制学校協会)加盟
分校北海道インターナショナルスクール ニセコ校(HISニセコ、2012年開校、Early Years〜Grade 8)
ヘッド・オブ・スクールTim Schlosser(ティム・シュロッサー)氏

札幌校とニセコ校は、北海道内で唯一の認定インターナショナルスクールとされています。

2. 教育理念(ビジョン・ミッション)

ビジョンステートメント 学問的な探究、人格形成、グローバルな関わりを通じた、思慮深いリーダーシップと学び(Mindful leadership and learning through academic pursuit, character development and global engagement)

ミッションステートメント(HISが大切にしていること)

  • グローバルな関わり(global engagement)
  • すべての生徒の成長(growth for all)
  • 前向きな苦労を繰り返すこと(repeated positive struggle)
  • 知識・スキル・理解の持続的なつながり
  • 経験を通じた学び(experiential learning)
  • 学習者中心の学び(learner-centered experiences)
  • 人格を育む環境(character-rich environment)

これらの理念のもと、HISでは学校全体の学習成果指標として「Huskies(ハスキーズ)」と呼ばれる7つの資質(誠実な学習者・リーダー、理解力ある協働者、解決策を生み出す人、知的な思考者、国際的な視野を持つ市民、効果的なコミュニケーター、社会的・個人的に責任ある人物)を掲げています。公式サイトによれば、HISは「アート」「アウトドア」「サービス(奉仕活動)」という3つの”柱となるプログラム(pillar programs)”を統合することで、独自性のある高品質な国際教育を提供しているとされています。

3. 教員体制・学年暦

公式サイトの「Curriculum」ページによれば、HIS札幌校には常勤教員20名、非常勤教員6名(PreK〜Grade 12対象)が在籍しています。上級学校(中高等部)には17名の教員がおり、うち7名は初等部の授業も兼任しています。教員はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ペルー、ブルガリア、日本の出身者で構成されており、中高等部教員の70%が大学院レベルの学位を保持しています。中高等部の生徒対教員比率は約10対1、平均クラスサイズは1クラスあたり約17名です。

学年暦については、年間180日制で2学期制を採用しており、1日4コマの「Aデイ・Bデイ」ローテーション式ブロックスケジュールを導入しています。学年は8月中旬に始まり6月中旬に終了し、10月に1週間の秋休み、12月〜1月に3週間の冬休み、3月に1週間の春休みが設けられています。

4. カリキュラムの詳細(学年別・科目リスト)

HISのカリキュラムは、Early Years(3〜4歳)のレッジョ・エミリア・アプローチに着想を得たクラスから始まり、初等部ではIPC(International Primary Curriculum)、中等部ではIMYC(International Middle Years Curriculum)を軸としています。高校段階では、欧米式の大学進学準備カリキュラムが提供され、最終的に多数のAP(Advanced Placement)科目の履修へとつながっていきます。

4-1. Early Years・初等部(Kindergarten〜Grade 5)

Early Yearsでは、教師による働きかけ(provocation)を通じて、子どもの好奇心・創造的な遊び・自己表現・探究心を引き出すレッジョ・エミリア・アプローチが取り入れられています。初等部(Kindergarten〜Grade 5)では、**IPC(インターナショナル・プライマリー・カリキュラム)**を中核として、5歳から11歳向けに設計されたテーマ型・創造的なカリキュラムを展開しています。

4-2. 中等部(Middle School、Grade 6〜Grade 8、IMYC準拠)

中等部では**IMYC(インターナショナル・ミドル・イヤーズ・カリキュラム)**を採用しています。開講科目は以下の通りです。

必修科目(Core Subjects)

  • 国語(Language Arts)
  • 社会(Social Studies)
  • 数学(Math)
  • 理科(Science)
  • 体育(Physical Education)
  • 言語科目(以下から1つを選択):日本語、スペイン語、英語学習支援(ELL、Extended English)

選択科目(Electives) 以下から2科目を選択:

  • デザイン(Design)
  • 美術(Visual Art)
  • 初級バンド(Beginner Band)
  • 上級バンド(Advanced Band)
  • 合唱(Choir)
  • ダンス(Dance)

なお、中等部の3年間を通じて、演劇系・美術系・音楽系の科目をそれぞれ最低1科目ずつ履修することが求められています。

4-3. 高校 Grade 9-10

必修科目(Core Subjects)

  • 国語(Language Arts):古代世界・近代世界の2年サイクル
  • 社会(Social Studies):古代世界・近代世界の2年サイクル
  • 数学(Math):幾何(Geometry)、代数I(Algebra 1)、代数II(Algebra 2)
  • 理科(Science):一般理科(General Science)、生物(Biology)、化学(Chemistry)
  • 体育(Physical Education)
  • 言語科目(以下から1つを選択):日本語、スペイン語、英語学習支援(ELL)

選択科目(Electives)

  • アウトドア教育(Outdoor Education)
  • 出版(Publications)
  • 美術(Visual Art)
  • 初級バンド(Beginner Band)
  • 上級バンド(Advanced Band)
  • デザイン(Design)
  • ダンス(Dance)
  • 合唱(Choir)

4-4. 高校 Grade 11-12

必修科目(Core Subjects)

  • 言語と文学(Language and Literature):アメリカ・ヨーロッパ文学と言語学習の2年サイクル(APレベルでの履修も可能)
  • 米国史(US History、APレベルでの履修も可能)
  • AP心理学(AP Psychology)
  • AP人文地理学(AP Human Geography)
  • 数学科目:実用数学(Practical Math)、微積分準備(Pre-Calculus)、AP微積分(AP Calculus)
  • 理科:生物(Biology)、化学(Chemistry)、AP物理(AP Physics)、AP環境科学(AP Environmental Science)、AP化学(AP Chemistry)、AP生物(AP Biology)
  • 体育(Physical Education)
  • 日本語(Japanese、APレベルでの履修も可能)
  • スペイン語(Spanish)
  • 英語学習支援(ELL、Extended English)

選択科目(Electives)

  • デザイン(Design)
  • 美術(Visual Art、APレベルでの履修も可能)
  • 初級バンド(Beginner Band)
  • 上級バンド(Advanced Band)
  • ダンス(Dance)
  • 合唱(Choir)
  • 出版(Publications)
  • アウトドア教育(Outdoor Education)
  • オンラインコース(校長の許可が必要)

4-5. 開講されているAP科目一覧

公式サイトによれば、HISの高校段階では最終的に以下のAP科目群が開講されています。

  • AP Capstone(Seminar and Research)
  • AP Calculus(微積分)
  • AP Physics(物理)
  • AP Chemistry(化学)
  • AP Biology(生物)
  • AP World History(世界史)
  • AP European History(ヨーロッパ史)
  • AP US History(米国史)
  • AP Comparative Government(比較政治)
  • AP Studio Art(美術)
  • AP English Language and Literature(英語言語と文学)
  • AP Japanese(日本語)
  • AP Human Geography(人文地理学)
  • AP Psychology(心理学)

4-6. 成績評価スケール

中高等部の成績は、以下のレターグレード・GPAスケールで評価されます。

評価区分レターグレードGPA
卓越した達成(Exemplary Achievement)A4.0
A-3.7
十分な達成(Substantial Achievement)B+3.4
B3.0
B-2.7
最低限の達成(Minimal Achievement)C+2.4
C2.0
C-1.7
目標未達(Does Not Meet Target)D1.0
目標を大きく下回る(Well Below Target)F0

4-7. アウトドア教育・人格教育

全高校生は年2回の宿泊型アウトドアプログラムに参加するほか、Grade 9-10向け「アウトドア教育」、Grade 11-12向け「アウトドア・リーダーシップ」の授業を選択できます。アウトドア・リーダーシップの授業では、オリエンテーリング、応急処置、雪中の緊急シェルター構築、スキー・スノーボードのメンテナンス、雪崩救助技術、クロスカントリースキー、ロープワーク(懸垂下降・ビレイ)、ロッククライミング、ハイキング、キャンプなど、北海道の自然を活かした実践的な技術・知識を学びます。人格教育は初等部では「Virtues Project」、中高等部では「Huskies」の学習成果指標を軸に行われ、高校卒業時には人格的成長をまとめた「Character Development Graduation Portfolio」を作成します。卒業には課外活動関与単位(EIR)の毎学期取得も必須です。

5. 大学進学サポート(College Counseling)

HISの大学進学カウンセリングチームは、生徒が卒業後の「最適な進路」を見つけられるよう、11年生の春から個別面談を開始し、ホームルームカリキュラムに大学進学準備の授業(Unifrog.orgを活用)を組み込んでいます。大学出願にあたって考慮すべき主な要素は以下の通りです。

  • GPA:上記の4段階評価によるHIS独自の成績評価スケールに基づく
  • 標準テストスコア:SAT(校内で年7回受験可能)、TOEFL・IELTS(校外受験)、AP試験スコア(5月に校内実施)
  • 課外活動:卒業には学期ごとのEIR単位取得が必須
  • 推薦状:11年生の担当教員による推薦状、および進路カウンセラーによる推薦状
  • 自己エッセイ(パーソナルステートメント):12年生の夏〜秋にかけて作成、英語教員と進路カウンセラーがサポート

卒業生の主な進学先はアメリカ、カナダ、オーストラリア、日本とされています。

6. 寮生活(Boarding)

HISは北海道で唯一の寮制インターナショナルスクールです。寮(ドミトリー)はGrade 8〜12の生徒を対象としており、定員は40名(女子20名・男子20名)。2017〜18年度には需要の高まりを受けて寮の大規模増築が行われました。海外から入学する生徒に対しては、学生ビザのスポンサーシップも提供しています。寮運営のミッションは、生徒が安全で健康的、かつ家族的な環境の中で、学生・アスリート・個人としての可能性を最大限に発揮できるようサポートすることとされています。

7. 入学案内

7-1. 入学の優先順位(Admissions Policy)

HISは、札幌・北海道に住む海外駐在員コミュニティ、および欧米式の教育を求める家庭にサービスを提供することを目的とした学校と位置づけられています。出願は、校長を議長とする2〜3名の入学審査委員会によって審査されます。特定学年の希望者数が定員を超える場合、以下のような基準で待機リスト(ウェイトプール)における優先順位が考慮されます。

  • 既にHISに兄弟姉妹が在籍している生徒
  • HIS教職員・卒業生の子女
  • 過去にHISに在籍していた帰国生
  • そのほか、他に現実的な教育の選択肢があるかどうか、英語力・学業水準、学年・クラスにおける男女比や国籍バランスなど

7-2. 保護者に求められること

  • 学校生活に積極的に関わること(学校行事やPTA活動への参加など)
  • 教員・スタッフと英語でコミュニケーションを取れること。また家庭では母語で子どもの学習(読書や宿題のサポートなど)に関わること
  • 重度の学習困難がある生徒の受け入れは行っていないが、軽度の特別なニーズがある生徒には対応できる場合がある(在籍の継続は学業成績・行動・努力が良好であることが前提)

8. 学費(2026-2027年度)

学費は年1回一括払いが原則ですが、必要に応じて四半期(年4回)払いも可能です。

出願・入学に関する一時金

項目金額
出願料(初回のみ)¥20,000
入学金(初回のみ)¥200,000

年間授業料(通学生)

学年区分年額四半期払い
Early Years(半日)¥1,028,000¥257,000×4回
Early Years(1日)¥1,440,000¥360,000×4回
Kindergarten〜Grade 5¥1,584,000¥396,000×4回
Grade 6〜8(中学)¥1,624,000¥406,000×4回
Grade 9〜12(高校)¥1,648,000¥412,000×4回

その他の年間諸費用(全生徒共通)

項目金額
年間諸経費(Annual Fee)¥200,000(四半期払い¥50,000×4回)
傷害保険料¥5,000
PTA会費¥10,000(年額・返金不可)
デバイス管理費(K〜Grade 5)¥25,000(年額・返金不可)
テック費(Grade 6〜12)¥3,000(年額・返金不可)
アウトドア教育コース ラボ費(選択科目)¥10,000(年額・返金不可)
楽器使用料(バンド選択科目)¥15,000(年額・返金不可)

寮費(Boarding Fees、Grade 8〜12対象)

項目金額
部屋デポジット(初回のみ・返金可)¥50,000
部屋清掃費(年額・返金不可)¥35,000
部屋代(平日+週末、年額/四半期)¥824,000 / ¥206,000
部屋代(平日のみ、年額/四半期)¥536,000 / ¥134,000
食費(月〜金の朝食・昼食・夕食、年額/四半期)¥616,000 / ¥154,000

学費・諸費用は原則として返金不可となっています。公式サイトによれば、これらの学費は札幌市・北海道・米国政府および個人の寄付者からの支援がなければさらに高額になっていたはずであると説明されています。

まとめ

北海道インターナショナルスクールは、北海道内で唯一の認定インターナショナルスクールとして、Early Yearsから高校卒業まで一貫した英語による国際教育を提供しています。IPC・IMYCによる初等・中等教育、多数のAP科目まで揃う欧米式の高校カリキュラム、そして「アート」「アウトドア」「サービス」という3本柱を軸にした人格教育など、北海道の自然環境を存分に活かした教育内容が大きな特徴です。北海道内で唯一の寮制度を備えている点も、他の地域のインターナショナルスクールにはない特徴といえます。お子さまの学校選びの参考に、ぜひ本記事や公式サイトの情報をご活用ください。

なお、ニセコ町にある分校「北海道インターナショナルスクール ニセコ校(HISニセコ)」については、別記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

関連記事: 北海道インターナショナルスクール ニセコ校 徹底解説

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