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早稲田大学 政治経済学部 SPSE 英語学位プログラム(EDP)とは?

はじめに

早稲田大学の政治経済学部(正式な英語名称:School of Political Science and Economics/SPSE)は、1882年の早稲田大学創立時から続く、最も歴史ある学部のひとつです。日本人学生向けの「日本語学位プログラム(JDP)」に加えて、9月入学の「英語学位プログラム(EDP:English-based Degree Program)」を設置しており、日本語力を問わず、政治学・経済学を英語で本格的に学べる環境が整っています。

この記事では、政治経済学部(特にEDP)のプログラム概要、学位・カリキュラム、出願方法、学費、奨学金、そして2027年度から始まる新カリキュラムに至るまで、早稲田大学の公式サイト・公式PDFの情報のみをもとに、できる限り詳しく・正確にまとめました。

なお、本記事は2026年7月時点で早稲田大学の公式サイトに掲載されている情報をもとに作成しています。出願要項や日程は年度によって変更されるため、実際の出願の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

1. 政治経済学部(SPSE)とは何か

政治経済学部は、早稲田大学が1882年の創立時に設置した学部のひとつです。公式サイトでは、以下のような強みが紹介されています。

  • 日本の私立大学ランキング1位(QS World University Rankings 2026)
  • Employer Reputation(企業からの評価)部門で世界37位(QS World University Rankings 2026)
  • 東京都心という好立地で、国際色豊かな学生文化を持つ

基本情報一覧

項目内容
学部名政治経済学部(School of Political Science and Economics/SPSE)
創立1882年(早稲田大学創立時からの学部)
プログラム区分JDP(日本語学位プログラム・4月入学・年間約800名)/EDP(英語学位プログラム・9月入学・年間約100名)
取得学位(EDP)政治学学士/経済学学士/グローバル政治経済学学士(Global Political Economy)のいずれか
授業言語(EDP)英語(すべての単位を英語のみで取得し卒業可能)
日本語力出願・卒業に日本語力は不要(ただし多くの科目が日本語でも開講)
選考方法出願書類に基づく総合的選考(ホリスティック審査)。必要な場合のみ面接

出典:English-based Degree ProgramAdmissions

2. 学位プログラム(3つのB.A.)

EDPでは、出願時に以下3つの学位プログラムから1つを選択します(出願後の変更は不可)。

学位特徴
B.A. in Political Science(政治学学士)政治哲学、制度、世論、大衆行動、国際関係、公共政策、歴史、地域研究などを学ぶ。分析的・定量的手法の科目も必修
B.A. in Economics(経済学学士)ミクロ経済学、マクロ経済学、ゲーム理論、計量経済学を通じて定量分析スキルを養成。アジア最大級の実験経済学ラボも運営
B.A. in Global Political Economy(グローバル政治経済学学士)政治学と経済学を均等な単位配分で学ぶ、いわゆる「ダブルメジャー」に近い学位。ただし他の2学位より多くの単位取得が必要なわけではない

出典:Degrees

3. 教員・ゼミ・留学

3-1. 世界トップクラスの学位を持つ教員陣

EDPで教える専任教員の多くが、海外トップ大学での豊富な研究・教育経験を持っています。

  • 山本テッペイ教授(政治学Ph.D.、プリンストン大学):MITで10年以上教鞭
  • Marisa Kellam教授(政治学Ph.D.、UCLA):テキサスA&M大学で6年間教鞭
  • 河村耕平教授(経済学Ph.D.、オックスフォード大学):オックスフォード大学カレッジ講師、その後エディンバラ大学で9年間
  • 河野勝教授(政治学Ph.D.、スタンフォード大学):ブリティッシュコロンビア大学で教鞭
  • Dmitriy Kvasov准教授(経済学Ph.D.、ペンシルベニア州立大学):オークランド大学(NZ)、アデレード大学(豪)で教鞭
  • 下川哲教授(農業経済学Ph.D.、コーネル大学):香港科技大学で教鞭
  • Róbert Veszteg教授(経済学Ph.D.、バルセロナ自治大学):カルロス3世大学(スペイン)で教鞭
  • DeJarnette准教授(応用経済学Ph.D.、ペンシルベニア大学):国立台湾大学で教鞭

このほかオックスフォード、ケンブリッジ、LSE、エセックス、UCLA、シカゴ、コロンビア、UCサンディエゴ、ウィスコンシン大学マディソン校、UCアーバイン、グルノーブル、レンヌなどでPh.D.を取得した教員が多数在籍しています。

3-2. ゼミ(Advanced Seminar)

学生は5〜15名程度の少人数ゼミに参加し、教授と密に議論しながら学びます。最終学年には、ゼミ担当教員の指導のもとで卒業論文を執筆する機会もあります。

3-3. 留学提携先の例

ペンシルベニア大学、ニューヨーク大学、ジョージタウン大学、コロンビア大学、UCバークレー校、UCデービス校、UCサンディエゴ校、ブリティッシュコロンビア大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、ウォーリック大学、メルボルン大学、マルタ大学、アムステルダム自由大学、ティルブルフ大学、ミラノ大学、国立台湾大学、北京大学など。

2014年以降、卒業後にイェール大学、ニューヨーク大学、ジョンズ・ホプキンス大学、UCLA、ロチェスター大学、ケンブリッジ大学、LSE、ウォーリック大学、ボン大学、シドニー大学、北京大学、東京大学などの大学院に進学した実績もあります。

出典:English-based Degree Program

4. 出願方法(EDP・AO Admissions)

4-1. 選考の基本

  • EDPは9月入学のみ(4月入学のJDPとは別入試)
  • 国籍別の出願枠・定員は設けていない
  • 日本語力は出願に不要
  • 書類に基づく総合的選考(ホリスティック審査)。必要な場合のみ面接を実施

4-2. 2026年9月入学のスケジュール(参考)

項目日程(日本時間)
オンライン出願期間2026年1月8日 〜 2026年2月10日
受験番号通知(面接が必要な場合は面接案内も)2026年4月13日
面接(必要な場合)2026年4月17日または18日
合格発表2026年4月23日
第一次入学手続き締切(学費支払い)2026年5月12日
補欠繰上確認2026年5月7日 〜 5月12日
補欠繰上結果発表2026年5月21日
繰上合格者の入学手続き締切2026年5月29日
入学日2026年9月21日

次年度(2027年9月入学)の募集要項は、例年9月頃に公開されます。

4-3. 標準テストスコア(過去3年平均:2023〜2025年合格者)

テスト平均スコア
新形式SAT(合計)1,453.8
ACT(総合)33.0
IB DP(予測スコア含む)38.3/42

最低基準スコア・合格を保証する上限スコアは設定されておらず、あくまで総合的選考の一部という位置づけです。

4-4. 直近の出願・合格状況

年度出願者数合格者数
2025年度749名228名
2024年度515名183名
2023年度417名260名

4-5. 【重要】今後の出願要件の変更点

公式サイトには以下2点の重要な変更告知が掲載されています(詳細は各PDFを参照してください)。

  • 2027年度入学者から:カナダの教育システム出身者の標準テスト要件が変更される
  • 2028年度入学者から:英語能力試験のスコア免除要件が変更される

出願を検討する時期によって条件が変わる可能性があるため、該当する方は必ず公式PDFで最新の要件を確認してください。

出典:Admissions

5. 【重要】2027年度からの新カリキュラムについて

早稲田大学政治経済学部は、2027年度入学者から新しいカリキュラムを導入することを公式に発表しています(2025年9月発表、2026年1月に詳細更新)。JDP・EDPどちらの入試制度も維持されますが、入学後は両プログラムの学生が共通の学びを経験する設計に変わります。主なポイントは以下の通りです。

5-1. 英語必修科目の新設

  • 新入生必修科目「Foundation Seminar」(1単位)を新設。JDP生は入学直後の春学期、EDP生は秋学期に履修し、JDPとEDPの学生が一緒に英語で議論・プレゼンテーションを行う
  • JDP生は、卒業までにEDP科目(英語開講科目)を最低3単位履修することが必修化される
  • 留学先での取得単位や外部の語学試験スコアによる単位認定制度も整備予定

5-2. データ分析力の強化

  • 新しい「Mathematics Program」(数学I・II・III、各2単位)を新設。定員は約50名程度で、共通テストの数学スコアに基づき選抜(JDPのみ対象)
  • 新必修科目「Introduction to Data Analysis」(1単位)を新設。JDP生は日本語、EDP生は英語で、入学後の最初の学期に履修
  • 新しい副専攻(マイナー)プログラム「Quantitative Social Science(計量社会科学)」を新設(統計学、計量政治学、計量経済学などを含む18単位以上が修了要件)

5-3. 適用対象

この新カリキュラムは、2027年度以降の入学者に適用され、2026年度以前の入学者には適用されません。したがって、2026年9月入学のEDP生は現行カリキュラムのままとなり、新カリキュラムは2027年4月入学のJDP生・2027年9月入学のEDP生から対象になる見込みです。

出典:Up-to-date Overview of the New Curriculum (2026年1月27日付)

6. 学費(EDP・AO Admissions)

早稲田大学公式サイトの資料(2025年度実績ベース)によると、EDPの学費は以下の通りです。

初年度(秋入学)

項目2026年秋学期2027年春学期合計
入学金200,000円200,000円
授業料540,500円540,500円1,081,000円
図書館費250円250円500円
学部入会金2,000円2,000円
学部年会費750円750円1,500円
学生健保互助会費1,500円1,500円3,000円
合計745,000円543,000円1,288,000円

2年次以降(年額)

項目金額
授業料1,281,000円
図書館費500円
学部年会費1,500円
学生健保互助会費3,000円
合計(年額)1,286,000円

※4年次には別途、校友会終身会費40,000円が必要です。※学費は毎年見直される可能性があります。

出典:Tuition and Scholarships

7. 奨学金

7-1. 入学前(出願と同時に自動選考)

奨学金名金額期間対象
Global Leader International Student Scholarship100万円1年学業成績優秀な私費留学生(1年生)
Howard Hagiya Scholarships年額100万円4年間台湾出身の私費留学生
Reserved Scholarship for Successful International Examinees年額50万円2年間学業成績優秀な私費留学生
Waseda University Partial Tuition-Waiver Scholarship秋学期授業料相当額1年学業成績優秀な私費留学生
Matsumoto Kaoru SPSE Scholarship40万円1年学業成績優秀な私費留学生(1年生)

これらは出願書類の審査と同時に選考され、追加の応募手続きは不要です。対象者には合格発表・入学手続き時に個別連絡があります(政府派遣奨学生や他機関から学費支給を受けている学生は対象外)。

7-2. 入学後

入学後は、「Asian Future Leaders Scholarship Program(AFLSP)」など追加の奨学金にも応募可能です。プログラム内容は年度により変動するため、詳細は早稲田大学国際教育センターの案内を確認してください。

出典:Tuition and Scholarships

おわりに

政治経済学部は、早稲田大学創立時から続く伝統と、QS世界大学ランキングでの高評価を兼ね備えつつ、EDPを通じて日本語力を問わず本格的な政治学・経済学教育を英語で受けられる、数少ない学部のひとつです。海外トップ大学出身の教員陣、少人数ゼミ、充実した留学提携先など、学問的な厳しさと国際性を両立している点が大きな魅力です。

また、2027年度からの新カリキュラムでは、JDPとEDPの学生が英語で共に学ぶ機会が増え、データ分析・数学教育も強化される予定です。出願を検討する時期によってカリキュラムや出願要件が変わる可能性があるため、常に最新の公式情報を確認することが重要です。

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