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早稲田大学 社会科学部 英語学位プログラム TAISI(Transnational and Interdisciplinary Studies in Social Innovation)徹底解説

はじめに

早稲田大学社会科学部が提供する「TAISI(Transnational and Interdisciplinary Studies in Social Innovation)」は、9月入学・英語で学位が取得できるプログラムです。「社会イノベーター(Social Innovator)」の育成を目的として、2011年に設置された英語学位プログラムを2018年にリニューアルする形で生まれました。

この記事では、TAISIのプログラム概要、カリキュラム、出願方法、学費、奨学金に至るまで、早稲田大学の公式サイト・公式PDFの情報のみをもとに、できる限り詳しく・正確にまとめました。

なお、本記事は2026年7月時点で早稲田大学の公式サイトに掲載されている情報をもとに作成しています。出願要項や日程は年度によって変更されるため、実際の出願の際は必ず最新の公式情報をご確認ください。

1. TAISIとは何か

社会科学部は1966年に設立され、現在約2,642名の学部生が在籍する、早稲田大学の中でも大規模な学部のひとつです。「学際性(interdisciplinary)」「実践性(practical)」「国際性(international)」の3つを教育理念の柱とし、複雑化する現代社会を多角的に理解し、解決策を実践できる人材の育成を目指しています。

TAISIは、この社会科学部が提供する英語学位プログラムで、公式サイトでは次のように説明されています。

TAISI, the Transnational and Interdisciplinary Studies in Social Innovation program, is the new English-based degree program offered by the School of Social Sciences. The aim of the TAISI program is to create “Social Innovators” and to train students to become leaders for social change.

基本情報一覧

項目内容
学部名社会科学部(School of Social Sciences)
設立1966年(学部)/2011年(英語学位プログラム設置)/2018年(TAISIとしてリニューアル)
プログラム名TAISI(Transnational and Interdisciplinary Studies in Social Innovation)
取得学位学士(社会科学)/Bachelor of Arts in Social Sciences
入学時期9月のみ
入学定員60名(2022年9月入学までは40名、2023年9月入学以降は60名)
授業言語英語(学位取得に日本語力は不要)
選考方法書類選考+必要な場合のみオンライン面接

出典:English-based Degree Program (TAISI)Why SSS?

2. プログラムの特徴・カリキュラム

公式サイトでは、TAISIプログラムの特徴として以下の3点を挙げています。

2-1. Practicum(実地研修)を通じた実践的アプローチ

学生は「Practicum」科目を通じて、自分が選んだ分野で実地経験を積みます。地域社会やその社会課題と直接関わることで、教室で学んだ理論や解決策を実践に応用する機会を得られます。実例として、埼玉県川口市での都市開発ワークショップ(行政担当者・専門家も参加)や、東ティモールの孤児院でのフィールドワークなどが紹介されています。

2-2. 社会科学全般の基礎知識+4分野からの専門選択

カリキュラムは大きく2つの柱で構成されています。

  • Foundations in Social Sciences(社会科学の基礎):経済学、政治学、人文学、歴史学、マーケティング、法学の入門科目
  • Interdisciplinary Studies in Social Innovation(社会イノベーションの学際研究):以下4分野から1つを選んで専門的に学ぶ
分野内容
Peace Building and International Cooperation(平和構築と国際協力)紛争・平和・国際協力に関する学際的な学び
Community and Social Development(コミュニティ・社会開発)地域社会の課題発見と開発手法
Social Organizations and Working(社会組織と労働)組織・労働・社会制度に関する学び
Economic and Environmental Sustainability(経済・環境の持続可能性)経済発展と環境の両立に関する学び

2-3. 日本の視点から社会課題を考察

TAISIでは、現代日本社会について学び、国内外の出来事を「日本の視点」から捉え直すことも重視されています。戦後日本の成功・失敗の事例を、フィールドワークによる実践経験と組み合わせることで、国際的な文脈の中で再定義できる人材の育成を目指しています。

出典:CurriculumTAISI Program Introduction(公式PDF)

3. 出願方法(TAISI Admission)

3-1. 選考の基本

  • 9月入学のみ、入学定員60名
  • 書類選考が基本、必要と判断された場合のみオンライン面接を実施
  • 出願はオンライン出願システム「The Admissions Office (TAO)」を通じて行う

3-2. 2026年9月入学のスケジュール

TAISIの出願は最大3回(第I期〜第III期)に分かれていますが、第I期・第II期で定員に達した場合、第III期は実施されません。実際、2026年9月入学では、2026年4月10日付の公式アナウンスにより、第I期・第II期のみで定員に達したため第III期は実施されないことが発表されています。

出願期間面接(必要な場合)合格発表
第I期2026年1月8日〜13日2026年2月14日〜15日2026年3月3日
第II期2026年1月14日〜2月10日 17:002026年4月4日〜5日2026年4月10日
第III期(実施される場合)2026年4月28日〜5月7日 17:002026年6月6日〜7日2026年6月12日

※2026年9月入学については、第III期は実施されませんでした(2026年4月10日付発表)。

3-3. 標準テストスコア

  • IB、SAT、ACT、TOEFL iBT、IELTSなどのスコアを、大学出願コード経由で直接送付可能(Waseda大学コード:SAT 0837、ACT 5473、IBDP 00549、TOEFL-iBT 9342)
  • 最低基準スコアは設定されていません。総合的選考(ホリスティック審査)の一部という位置づけ

3-4. 直近の出願・合格状況

年度(9月入学)出願者数合格者数合格率
2018年261名87名33.3%
2019年273名68名24.9%
2020年194名76名39.2%
2021年292名57名19.5%
2022年201名63名31.3%
2023年162名76名46.9%
2024年252名64名25.4%
2025年431名71名16.5%

3-5. 合格者の標準テスト平均スコア

年度SATIB DP(ボーナス点除く)
2021年1,37338.0/42
2022年1,40737.6/42
2023年1,43237.1/42
2024年1,44636.3/42
2025年1,42636.7/42

3-6. 【重要】今後の出願要件の変更点

公式サイトには以下2点の重要な変更告知が掲載されています(詳細は各PDFを参照してください)。

  • 2026年9月入学以降:TAISI入試の第III期出願に関する変更あり
  • 2027年9月入学以降:カナダの教育システム出身者の標準テスト要件が変更される

出願を検討する時期によって条件が変わる可能性があるため、該当する方は必ず公式PDFで最新の要件を確認してください。

出典:AdmissionsCancellation of the Third Round Notice (2026年4月10日付)

4. 学費

早稲田大学の公式資料(2026年度、一部は2025年度実績を参考値として使用)によると、社会科学部の学費は以下の通りです。

項目金額
入学金200,000円
授業料(初年度)1,051,000円
図書館費※800円
学部入会金※1,000円
学部年会費※1,000円
学生健保互助会費3,000円
初年度合計1,256,800円
2年次以降の授業料(年額)1,251,000円

※図書館費・学部入会金・学部年会費などの細目は、公式資料内で「2026年度分は未定のため2025年度の金額を参考として掲載」と注記されています。実際の金額は変更される可能性があるため、必ず最新の公式情報をご確認ください。

出典:Tuition and Aid(学費詳細は入学センターの資料を参照するよう案内)

5. 奨学金

社会科学部の公式ページでは、私費留学生向けの主な奨学金として以下が紹介されています。

奨学金名金額
Waseda University Partial Tuition-Waiver Scholarship for Privately Financed International Students秋学期授業料相当額
Azusa Ono Memorial Scholarship(大隈重信・小野梓記念奨学金)年額300,000円
Designated Contributions Scholarship奨学金により異なる
文部科学省 私費外国人留学生学習奨励費(Monbukagakusho Honors Scholarship)月額48,000円

このほか、民間団体・公的機関からの奨学金もあります。プログラムの詳細は年度により変動するため、最新情報は早稲田大学国際教育センターの案内を確認してください。

出典:Tuition and Aid

おわりに

TAISIは、「社会イノベーター」の育成を掲げ、Practicum(実地研修)を通じた実践的な学びと、4つの専門分野からの選択制カリキュラムを組み合わせた、ユニークな英語学位プログラムです。標準テストスコアに最低基準がなく総合的選考が行われる点、そして出願が最大3期に分かれ、定員充足次第で後の期が実施されない場合がある点は、出願戦略を立てる上で押さえておきたいポイントです。

実際に2026年9月入学では、第I期・第II期で定員に達したため第III期が中止となりました。早めの出願・準備が合格の可能性を高めることがうかがえます。

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