インター受験の「英作文(Essay / Writing)」&「Math」完全対策
目次
インターナショナルスクール(以下、インター)の入学試験では、英語の力と算数・数学の力を確認されることが多くあります。特に差がつきやすいのが、英語で文章を書く「Writing(英作文)」と、英語で問題を解く「Math」です。この記事では、それぞれの試験で評価されるポイントと、効果的な勉強法をわかりやすく解説します。
※試験の内容や形式は、学校や学年によって大きく違います。必ず志望校の公式サイトや説明会で、最新の入試情報を確認してください。
試験で差がつくReading/WritingとMathの重要性
インターでは、ほとんどの授業を英語で行います。そのため、入試では「入学後に英語の授業についていけるか」がよく見られます。主に確認されるのは、次のような力です。
- Reading:英語の文章を読んで、内容を正しく理解できるか
- Writing:自分の考えを、英語でわかりやすく書けるか
- Math:学年に合った算数・数学の力があり、英語の問題文を理解できるか
特にWritingとMathは、「英語ができるかどうか」だけでなく、「考える力」や「学年相当の学力」も表れるため、点数に差がつきやすい分野です。逆に言えば、正しい対策をすれば、短い期間でも伸ばしやすい分野でもあります。
英作文(Writing):評価される構成・語彙・アイディアの出し方
評価されやすい3つのポイント
インターの英作文では、一般的に次のような点が見られます。
| ポイント | 見られること |
|---|---|
| 構成(Structure) | 始め・中・終わりがはっきりしていて、読みやすいか |
| 内容(Ideas) | 質問にきちんと答え、理由や具体例があるか |
| 語彙・文法(Language) | 学年に合った単語を使い、文法やつづりが正しいか |
難しい単語をたくさん使うことよりも、「質問に合った内容を、読みやすい順番で書けているか」が大切です。
基本の構成:「始め・中・終わり」の3部構成
英作文は、次の3つのパートで書くと読みやすくなります。
- Introduction(導入):テーマを紹介し、自分の意見や答えを1文ではっきり書く
- Body(本文):理由を1つずつ段落に分け、それぞれに具体例をつける
- Conclusion(まとめ):自分の意見をもう一度、別の言葉で伝えて締める
本文の段落は、次の流れで書くとまとまりやすくなります。
- 段落の最初に「言いたいこと」を1文で書く(Topic Sentence)
- その理由を説明する
- 自分の体験などの具体例を書く
- 最初の意見につなげて、段落を終える
語彙:「やさしい単語の言いかえ」から始める
語彙力を見せるために、難しい単語を無理に使う必要はありません。まずは、よく使う単語を少しだけレベルアップさせることを意識しましょう。
| よく使う単語 | 言いかえの例 |
|---|---|
| good | great, helpful, wonderful |
| bad | difficult, harmful, unpleasant |
| happy | excited, proud, glad |
| said | explained, shouted, whispered |
また、文と文をつなぐ言葉(つなぎ言葉)を使うと、文章の流れがぐっと良くなります。
- 順番を表す:First, Next, Finally
- 理由を表す:because, This is why
- 例を挙げる:For example, For instance
- 反対のことを言う:However, On the other hand
- まとめる:In conclusion, Overall
アイディアの出し方:書く前の「3分メモ」
英作文で手が止まってしまう原因の多くは、「何を書けばいいかわからない」ことです。書き始める前に、2〜3分だけメモを作りましょう。
- 質問をよく読み、「何を聞かれているか」に線を引く
- 自分の答え(意見)を1つ決める
- 理由を2〜3個、単語だけで書き出す
- それぞれの理由に合う体験や例を1つずつ考える
メモを作ってから書くと、話がそれにくく、段落も分けやすくなります。最後の1〜2分は、つづりや文法のミス、大文字・ピリオドの抜けがないかを見直す時間にしましょう。
なぜReading(読解力)がWritingの質を決めるのか?
「書く力を伸ばしたいなら、まず読むこと」とよく言われます。これには研究の裏付けもあります。教育研究者のスティーブ・グラハムらが多くの研究をまとめて分析した論文(2018年)では、読む力を教えることで書く力が高まり、文章の質や書く量、つづりの正確さに、統計的に意味のある効果が見られたと報告されています。また、文章を読んだり、ほかの人が文章を読む様子を見たりすることでも、書く力が伸びたとされています。
読書がWritingに役立つ理由は、主に次の3つです。
- 語彙が増える:本で出会った単語や表現を、自分の文章でも使えるようになる
- 文章の「型」がわかる:良い文章の始め方や段落の組み立て方が自然と身につく
- 考えが深まる:いろいろな話題や考え方にふれることで、書く内容が豊かになる
読書をWritingにつなげるコツは、ただ読むだけで終わらせないことです。たとえば、読んだ本の内容を英語で3〜5文にまとめたり、気に入った表現をノートに書き写したりすると、読んだ内容が書く力に変わっていきます。本は、少し簡単だと感じるくらいのレベルから始め、毎日続けることを大切にしましょう。
Math(算数・数学):日本の学習指導要領との違いと注意点
一番の壁は「英語の問題文」
日本の算数が得意な子どもでも、インターのMathの試験でつまずくことがあります。その大きな理由は、問題が英語で書かれていることです。計算はできても、問題文の意味がわからなければ正解できません。まずは、算数でよく使う英単語を覚えておきましょう。
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| sum | 和(たし算の答え) |
| difference | 差(ひき算の答え) |
| product | 積(かけ算の答え) |
| quotient | 商(わり算の答え) |
| numerator / denominator | 分子 / 分母 |
| perimeter / area | 周りの長さ / 面積 |
| estimate | 見積もる、およその数を出す |
| at least / at most | 少なくとも / 多くても |
習う順番や時期の違い
インターで使われるカリキュラムは学校によって違いますが、アメリカ式のカリキュラムでは、日本と習う時期が違う単元があります。たとえば負の数(マイナスの数)は、日本では中学1年生で学びます。文部科学省の学習指導要領では、中学1年生の内容として正の数と負の数の四則計算をすることが示されています。一方、アメリカで広く使われている共通の学習基準「Common Core」では、6年生で負の数の考え方が導入されます。アメリカの6年生は、日本の小学6年生〜中学1年生くらいの年齢にあたります。そのため、学年によっては、日本ではまだ習っていない内容が出題される可能性があります。
反対に、日本で早めに習う内容もあります。たとえば平均値・中央値・最頻値といった「代表値」は、今の学習指導要領で中学校第1学年から小学校第6学年に移されました。このように、単元ごとに「日本の何年生で習う内容か」を確認し、まだ習っていない単元を先に押さえておくことが大切です。
なお、インターの学年は日本とは区切りが違うことが多く、同じ年齢でも日本の学年と1つずれる場合があります。志望学年でどんな内容を習うのかは、学校の資料などで確認しておきましょう。
そのほかに注意したいポイント
- 文章題が多い:長い英語の文章から、必要な数字や条件を読み取る力が必要です。
- 考え方の説明を求められる:答えだけでなく、「どうやって解いたか」を書く問題が出ることがあります。
- 単位の違い:アメリカ式の教材では、インチやポンドなど日本ではあまり使わない単位が出てくることがあります。
- 図やグラフの読み取り:表やグラフから情報を読み取る問題もよく見られます。
直前1か月でスコアを伸ばすための超実践的勉強法
試験まで1か月あれば、やり方次第でスコアは伸ばせます。ポイントは、「弱点をしぼって」「毎日少しずつ」「本番と同じ形で」練習することです。
1か月の勉強スケジュール例
| 時期 | Writing | Math | Reading |
|---|---|---|---|
| 1週目 | 3部構成の型を覚える | 算数の英単語を覚え、苦手な単元を見つける | 毎日15〜20分の英語の読書 |
| 2週目 | 毎日1つのテーマで短い英作文を書く | 苦手単元を集中して復習する | 読んだ内容を英語で3〜5文にまとめる |
| 3週目 | 時間を計って英作文を書く | 英語の文章題をたくさん解く | 少し長めの文章に挑戦する |
| 4週目 | 本番と同じ時間で練習し、ミスを見直す | 本番形式で時間を計って解く | 読書を続け、体調を整える |
毎日の勉強で意識したいこと
- 書いた英作文は必ず見直す:自分のミス(つづり、時制、大文字など)をノートにまとめ、同じミスをくり返さないようにしましょう。
- 大人にチェックしてもらう:英作文は、自分だけでは間違いに気づきにくいものです。先生や英語の得意な人に読んでもらい、直してもらうのが効果的です。
- Mathは「なぜ間違えたか」を分ける:計算ミスか、問題文の読み間違いか、解き方がわからなかったのかを分けると、対策がはっきりします。
- 時間を計って練習する:本番では時間が足りなくなることがよくあります。3週目からは、必ず時間を計って練習しましょう。
- 前日は新しいことをしない:試験の前日は、よく使う単語やつなぎ言葉の確認だけにして、早めに寝ることが大切です。
まとめ:EGCISの個別指導で弱点を強みに変える
インター受験のWritingでは、難しい単語よりも「読みやすい構成」と「質問に合った内容」が大切です。そして、その土台になるのが、毎日の読書による読解力です。Mathでは、算数の英単語や英語の文章題に慣れること、日本と習う時期が違う単元を確認しておくことがポイントになります。
どの分野も、自分の弱点を知り、それに合った練習を続けることで、短い期間でも力を伸ばすことができます。ただ、英作文の添削や、どこが弱点なのかの見極めは、家庭だけでは難しい場合も多いものです。そんなときは、専門家の力を借りるのも1つの方法です。
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