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東京インターナショナルスクール(TIS)徹底解説:カリキュラム・入学案内・学費まで

はじめに

東京都港区に位置する東京インターナショナルスクール(Tokyo International School、以下TIS)は、非営利のIBワールドスクールとして、国際バカロレア(IB)カリキュラムを提供し続けている学校です。都心にありながら70以上の国籍の生徒が学ぶ多様性豊かなコミュニティを持ち、2026年8月には港区・高輪ゲートウェイシティの新キャンパスへの移転も予定されています。本記事では、TISのカリキュラム、入学案内、学費、キャンパスに至るまで、公式サイト(tokyois.com)の情報をもとに詳しく解説します。

学校概要

項目内容
学校名Tokyo International School(東京インターナショナルスクール)
種別非営利・学校法人(Gakko Hojin)
カリキュラム国際バカロレア(IB) PYP・MYP・DP
対象学年キンダーガーテン(4〜5歳)〜グレード12(18歳) ※グレード12は2026-27年度より開設
生徒数約500名以上
国籍数70か国以上
認定機関Council of International Schools(CIS)、New England Association of Schools and Colleges(NEASC)
現キャンパス所在地〒106-0047 東京都港区南麻布2-13-6
新キャンパス所在地(2026年8月〜)〒108-0073 東京都港区三田3-15-2(高輪ゲートウェイシティ内)
電話番号+81(0)3-5484-1160

カリキュラム:IBプログラムの3段階と学習サポート

TISはIB(国際バカロレア)の3つのプログラムを提供する「IBコンティニュアム・ワールドスクール」です。カリキュラムはアメリカのCommon Core、Core Arts、オーストラリアのカリキュラムなど国際的に評価の高い基準とも照らし合わせて設計されています。

初等教育プログラム(PYP):キンダーガーテン〜グレード5 (5〜11歳)

  • 在籍者数は約230名で、各学年2クラス編成
  • 担任教員が算数・英語・理科・社会・パーソナル&ソーシャル教育を担当
  • 美術・図書・音楽・体育・日本語は専科教員が担当
  • 各学年の教室は引き戸で隣接しており、チームティーチングを実施
  • カウンセラー、学習支援教員、英語追加言語(EAL)教員、言語聴覚士などのサポート体制も充実

中等教育プログラム(MYP):グレード6〜10 (11〜16歳)

  • 在籍者数は約160名で、IB MYPの全5学年を提供
  • 数学・英語・理科・個人と社会・美術・音楽・演劇・保健体育・日本語・デザインを専科教員が担当
  • 全生徒が「サービス・アズ・アクション」の授業とアドバイザリー(社会性・情緒教育)の授業を履修
  • 生徒各自がMacBookを持参し、日常的にテクノロジーを活用した学習を実施

ディプロマプログラム(DP):グレード11〜12 (16〜18歳)

  • 2025年にグレード11を開設し、DP校としての認定を取得
  • 2026-27年度にグレード12を開設予定で、これによりIBの3プログラム(PYP・MYP・DP)がすべて揃う完全なK-12校となる
  • 初のDP卒業生は2027年6月に卒業予定

学習サポート体制(Student Support)

TISでは「Trust・Inspire・Support」という価値観のもと、以下のような包括的な学習支援を提供しています。

  • アカデミックサポート:学習ニーズが確認された生徒に対して、クラス内サポート、少人数指導、個別セッションなどを提供。延長時間や支援技術などの合理的配慮も実施
  • 英語追加言語(EAL)プログラム:多様な言語背景を持つ生徒向けに、クラス内サポートや少人数指導、差別化された教材・活動を提供し、英語力とカリキュラムへのアクセスを支援
  • 社会性・情緒面のウェルネス:カウンセリングチームが生徒・保護者・教員と連携し、自己認識、感情管理、良好な人間関係の構築、責任ある意思決定の育成を支援
  • 常勤看護師:学校運営時間中は有資格の看護師が常駐

進学・キャリアカウンセリング(University Counseling)

  • グレード9からカウンセラーによる個別対応がスタートし、4年間のロードマップに沿って進路指導を実施
学年フォーカス内容
グレード9リサーチ・発見キャリアや興味の探求、カウンセラー面談、適性診断
グレード10学業の方向づけIBDPの科目選択(SL/HL)を大学要件やキャリアに合わせて絞り込み
グレード11準備・リサーチ志望大学の研究、プロフィール構築、出願準備
グレード12出願・移行出願書類やエッセイの完成、ギャップイヤーや就職準備を含む移行対応
  • 米国・英国・アジア・オーストラリアなど各国の大学関係者が来校し、生徒に進学の選択肢を広げる機会を提供(今年度は米国・シンガポール・香港・オーストラリア・カナダの大学が来校)
  • 大学進学だけでなく、ギャップイヤーの計画や、就職を選ぶ生徒向けの履歴書作成・面接対策なども支援
  • 進路管理には「MaiaLearning」という大学・キャリア支援プラットフォームを活用

入学案内

学年の区分と年齢基準(2026-2027年度)

TISは8月31日を基準日として学年を決定しています。以下は2026-2027年度の学年別年齢基準です。

区分学年基準日(2026年8月31日時点の年齢)生年月日の範囲
Lower SchoolKindergarten5歳2020年9月1日〜2021年8月31日
Lower SchoolGrade 16歳2019年9月1日〜2020年8月31日
Lower SchoolGrade 27歳2018年9月1日〜2019年8月31日
Lower SchoolGrade 38歳2017年9月1日〜2018年8月31日
Lower SchoolGrade 49歳2016年9月1日〜2017年8月31日
Lower SchoolGrade 510歳2015年9月1日〜2016年8月31日
Upper SchoolGrade 611歳2014年9月1日〜2015年8月31日
Upper SchoolGrade 712歳2013年9月1日〜2014年8月31日
Upper SchoolGrade 813歳2012年9月1日〜2013年8月31日
Upper SchoolGrade 914歳2011年9月1日〜2012年8月31日
Upper SchoolGrade 1015歳2010年9月1日〜2011年8月31日
Upper SchoolGrade 1116歳2009年9月1日〜2010年8月31日
Upper SchoolGrade 122026-27年度は新規受け入れ不可

クラスサイズの上限

  • キンダーガーテン〜グレード5:最大22名
  • グレード6〜11:最大22名

出願の流れ(4ステップ)

  1. オンライン出願フォームの提出:公式の出願システムから申し込み
  2. 必要書類の提出:システム上のチェックリストに沿って提出
  3. アドミッションチームによる審査:リーダーシップチームおよび関連教員が完成した出願書類を審査
  4. 合否決定:学業面が優れた生徒だけでなく、多様な生徒を評価。英語力は入学の要件ではなく、考慮要素の一つ。学校側がサポート・リソースを提供できると判断した場合のみ受け入れ

出願ごとに返金不可の処理手数料が発生し、有効期間は1学年度です。

学年別の選考方法

  • キンダーガーテン:1〜2月頃に翌年度入学希望者向けの非公式なスクリーニングセッション(プレイデート形式)を実施。海外在住で来校できない場合もセッションに参加可能。グループセッション後の応募者は空席がある場合に個別選考
  • グレード1〜11:必要と判断された場合のみアセスメントを実施。キンダーガーテンのスクリーニングとDP(グレード11・12)を除き、通年で随時出願を受け付けるローリングアドミッション方式

日本国籍の生徒の受け入れについて

  • 多様性を維持するため、すべての国籍について人数制限を設けており、日本国籍の生徒も一定数受け入れ
  • 多くの場合、インターナショナルスクールでの就学経験や海外在住経験がある生徒が対象
  • 日本国籍の生徒は、入学時点で他の生徒と同等の英語力(peer competitive)が求められる
  • 英語追加言語(EAL)のサポートを必要とする日本国籍の生徒は受け入れていない(これは、海外からの帯同生徒と比較して、日本国籍の生徒には東京都内に他の就学選択肢が多いため)

保護者の英語力について

保護者のうち少なくとも1名が英語を流暢に話し、読み書きができることが入学の条件です。学校から保護者への連絡はすべて英語のみで行われます。

学校側のレポートがない場合の対応

前の学校が成績表を発行しない場合、キンダーガーテン応募者については、出願後にオンラインで入手できる「Pre-School Assessment Form」を担任教員に記入してもらう必要があります。

ウェイトリストの仕組み

TISは番号制のウェイトリストを採用していません。完成した出願書類はチームによって審査され、条件に合致すれば「待機プール」に入り、席が空いた際に選定される仕組みです。

学費(2026-27年度)

TIS公式サイトに掲載されている2026-27年度の学費は以下の通りです(すべて日本円、税込)。

新入生のみに発生する一時金(返金不可)

項目金額
出願料¥30,000
登録料¥400,000
施設拡充費(Development Fee)¥1,000,000
一時金合計¥1,430,000

学年別・年間学費

学年施設維持費年間合計
キンダーガーテン〜グレード2¥200,000¥3,300,000
グレード3〜5¥200,000¥3,400,000
グレード6〜9¥200,000¥3,500,000
グレード10〜12¥200,000¥3,600,000

年間学費は3期(Term 1・2・3)に分けて分納することも可能です。

その他のオプション費用

  • スクールバス:片道 ¥280,000/往復 ¥380,000(年額)
  • 放課後預かりプログラム「Beyond the Bell」:年額 ¥260,000(K〜グレード5対象)、1セッションあたり ¥2,000

なお、制服・給食・6年生以上のITデバイス・一部の課外活動や個人の楽器レッスンなどは学費に含まれません。また、TISは奨学金や財政支援は一切提供していません。

法人拠出プログラム(CCP:Corporate Contribution Program)

TISでは、企業が学費相当額を学校へ寄付し、その企業に所属する保護者の子どもへの奨学金という形で還元する「CCP」制度を導入しています。この仕組みは1978年にアメリカンスクール・イン・ジャパンと国税庁との間で確立されたもので、現在は日本国内20校以上の非営利インターナショナルスクールで採用されています。企業側は学費の立替に伴う課税の増加(グロスアップ)を回避できるメリットがあります。

キャンパスと学校生活

新キャンパス:高輪ゲートウェイシティ(2026年8月開校予定)

TISは2026年8月、JR東日本が開発を進める「高輪ゲートウェイシティ」内に新キャンパスを移転します。ゼロカーボンを掲げるこの複合開発内に位置することで、持続可能性・最新技術・イノベーションを体感できる学習環境が整うとされています。新キャンパスには以下のような設備が予定されています。

  • 最新設備を備えた理科実験室(生物・化学・物理)
  • デザインスタジオ(製品開発の一連のプロセスを支援)
  • 図書館
  • 陶芸窯を備えた美術スタジオ
  • 防音・高音響設備を備えた音楽室
  • ブラックボックスシアター(舞台芸術用の可変スペース)
  • 日本語専用教室
  • 体育館・屋外プレイエリア
  • 50種類以上の課外活動

立地面では、JR山手線・京浜東北線、都営浅草線、京急線の4路線が徒歩圏内にあり、泉岳寺駅経由で成田・羽田両空港へのアクセスも良好です。新住所は東京都港区三田3-15-2です。

学校生活・課外活動

TISは学業だけでなく、生徒の全人的な成長を重視しています。

  • Tokyo as Our Classroom:江戸東京たてもの園、皇居、浅草寺、明治神宮、日本科学未来館(Miraikan)など、東京の街全体を学びの場として活用するプログラム
  • Experiential Education(体験学習):校外学習や宿泊行事などが学費に含まれており、追加費用なしで参加可能。グレード3以降は白馬・奈良・金沢などへの宿泊行事、グレード6以降は毎年スノートリップ、グレード10ではタイへの海外研修を実施
  • Co-Curricular Activities(課外活動):15時30分から17時30分まで実施。外部専門講師によるバレエ・チェス・合気道・テコンドーなどを除き、基本的に追加費用なし
  • スポーツプログラム:試験選抜なしで参加可能なインクルーシブな方針。「TIS Tigers」としてKanto Plain Association of Secondary Schoolsに参加し、バレーボール・バスケットボール・サッカーなどを実施
  • Beyond the Bell:放課後18時30分まで利用できる預かりプログラム。運営は関連会社のTokyo International School Afterschool(TIS-AS)が担当
  • 登校時間・下校時間:登校は8時から可能で、授業は8時10分開始、15時20分終了。年間176日の授業日(北半球の学年暦、8月〜6月)

まとめ

東京インターナショナルスクール(TIS)は、70か国以上の生徒が集う多様性豊かな環境、IBワールドスクールとしての質の高いカリキュラム、そして2026年に開校する高輪ゲートウェイシティの新キャンパスなど、東京都心にありながら国際的な学びを追求できる学校です。入学審査では学業成績だけでなく多様性やコミュニティとの相性も重視されるため、事前の情報収集と準備が合否を左右します。

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