北海道インターナショナルスクール ニセコ校(Hokkaido International School Niseko)徹底解説|概要・カリキュラム・学費まで完全ガイド
目次
はじめに
北海道・ニセコ町にある私立のインターナショナルスクール「北海道インターナショナルスクール ニセコ校(Hokkaido International School Niseko、略称HISニセコ)」は、1958年創立の「北海道インターナショナルスクール(Hokkaido International School、札幌校)」の分校として2011年に開校しました。札幌校とニセコ校の2校は、北海道内で唯一の認定インターナショナルスクールとなっています。本記事では、公式サイトの情報にもとづき、HISニセコの概要、教育理念、カリキュラム、入学案内、学費まで詳しくご紹介します。
1. 学校概要
| 項目 | 内容 |
| 学校名 | 北海道インターナショナルスクール ニセコ校(Hokkaido International School Niseko) |
| 母体校 | 北海道インターナショナルスクール(HIS、1958年創立、札幌市豊平区) |
| ニセコ校の設立 | 2011年 |
| 対象学年 | Early Years(3〜5歳)〜Grade 8(中学2年相当) |
| 種別 | 私立、非営利(not for profit)、男女共学の通学制(デイスクール) |
| 教育言語 | 英語 |
| 所在地 | 〒048-1501 北海道虻田郡ニセコ町字富士見12番地 |
| 電話番号 | 0136-55-5252 |
| メールアドレス | his.niseko@his.ac.jp |
| CEEBコード(学校コード) | 680175 |
| 認定・加盟 | WASC(西部学校大学協会)認定、EARCOS(東アジア地域評議会)、JCIS(日本インターナショナルスクール協議会)、WIDA加盟 |
| 教員 | オーストラリア、イギリス、日本、アメリカ出身の有資格・高い専門性を持つ教員 |
札幌校とニセコ校は、北海道内で唯一の認定インターナショナルスクールとされており、札幌校ではEarly Yearsから高校卒業(Grade 12)まで、寮制度も含めた一貫教育を提供している一方、ニセコ校はEarly YearsからGrade 8までを対象とした通学制の分校となっています。
2. 教育理念(ビジョン・ミッション)
HIS全体(札幌校・ニセコ校共通)のビジョン・ミッションは以下の通りです。
ビジョンステートメント 学問的な探究、人格形成、グローバルな関わりを通じた、思慮深いリーダーシップと学び(Mindful leadership and learning through academic pursuit, character development and global engagement)
ミッションステートメント(HISが大切にしていること)
- グローバルな関わり(global engagement)
- すべての生徒の成長(growth for all)
- 前向きな苦労を繰り返すこと(repeated positive struggle)
- 知識・スキル・理解の持続的なつながり
- 経験を通じた学び(experiential learning)
- 学習者中心の学び(learner-centered experiences)
- 人格を育む環境(character-rich environment)
これらの理念のもと、HISでは校則や学習到達目標として「Huskies(ハスキーズ)」と呼ばれる7つの学校全体の学習成果指標(誠実な学習者・リーダー、理解力ある協働者、解決策を生み出す人、知的な思考者、国際的な視野を持つ市民、効果的なコミュニケーター、社会的・個人的に責任ある人物)を掲げています。
3. カリキュラムの詳細
HISニセコでは、学年ごとに異なる国際的な教育プログラムが採用されています。
3-1. Early Years(3歳〜5歳)
Early Yearsは異年齢混合(multiage)のプログラムで、レッジョ・エミリア・アプローチ(Reggio Emilia Approach)と、ニュージーランドの国家幼児教育カリキュラムであるテ・ファリキ(Te Whāriki)に着想を得ています。子ども一人ひとりの発達ペースを尊重し、教師が子どもたちを観察・傾聴しながら、子どもの興味や疑問に基づいた学びの経験を計画するアプローチが取られています。カリキュラムは以下の5つの学びの領域で構成されています。
- ウェルビーイング(Well-being):身体的・精神的な健康
- ビロンギング(Belonging):人間関係、アイデンティティ、つながり
- コントリビューション(Contribution):コミュニティへの貢献
- コミュニケーション(Communication):言語発達とコミュニケーション能力
- エクスプロレーション(Exploration):好奇心・創造性・批判的思考
またHISニセコでは屋外での学び(Outdoor Learning)が重視されており、ニセコの自然環境(植物・昆虫・気候など)と直接触れ合う体験を通じて、場所に根ざした学び(Place-Based Education)とグローバル・シチズンシップの育成を図っています。保護者との連携ツールとして、オンラインポートフォリオ「Storypark」も活用されています。
3-2. 初等部(Elementary School、キンダーガーテン〜Grade 5)
初等部では、国際的な英語教育プログラムであるIPC(International Primary Curriculum、インターナショナル・プライマリー・カリキュラム)を採用しています。IPCは5歳から11歳の子どもを対象に設計されており、世界90か国以上、1,000校以上で導入されているテーマ型・創造的なカリキュラムです。各教科について明確な学習プロセスと到達目標が設定されており、国際的なものの見方(international-mindedness)と個々の学びを育成することを目指しています。専門教員による授業として、日本語、アート、体育、音楽が用意されています。
3-3. 中等部(Middle School、Grade 6〜Grade 8)
HISニセコの中等部は2021年に新設された比較的新しいプログラムで、Grade 6・7・8の生徒が一つの教室で学ぶという特徴的な形態を取っています。カリキュラムにはIMYC(International Middle Years Curriculum、インターナショナル・ミドル・イヤーズ・カリキュラム)を採用しており、国語(Language Arts)、社会(Social Studies)、理科(Science)の各分野で総合的に構成されたユニットを通じて学習します。IMYCの中核にあるのは、生徒が自ら学びを主導する、積極的で内省的な思考者になることを促すという理念です。学習ユニットは年度によって以下のようなテーマで構成されています。
- Year A:適応力(Adaptability)、構造(Structures)、バランス(Balance)、結果(Consequences)、創造性(Creativity)
- Year B:勇気(Courage)、好奇心(Curiosity)、レジリエンス(Resilience)、人間関係(Relationship)
- Year C:挑戦(Challenge)、発達(Development)、リーダーシップ(Leadership)、刷新(Renewal)
中等部を立ち上げた創設担当教員は、学びを地域の環境・文化・経済と結びつける「プレイスベースト(場所に根ざした)」な教育アプローチを採用しており、「教室がコミュニティであり、コミュニティが教室である」という考え方のもと、探究に根ざした学際的な授業・デザイン思考を重視したプロジェクトが展開されています。選択科目(エレクティブ)としては、日本語、アート、音楽、体育が用意されています。
3-4. 人格教育(Character Education)
HISでは、学びのプログラム全体に「CharacterStrong」という人格形成プログラムが組み込まれており、学力面の育成だけでなく人格的な成長も重視されています。
4. ニセコサマープログラム
HISニセコでは、内部生・外部生を問わず参加できる1週間の「ニセコサマープログラム」を毎年開催しています(例:2026年は6月22日〜26日開催予定)。ニセコの美しい自然環境を活かし、川下り(尻別川でのラフティング)、ハイキング、ツリートレッキング、洞爺湖周辺の火山地形の探索など、プレイスベースドな野外学習が特徴です。
| 項目 | 内容 |
| 対象グループ(Annupuri) | 7〜10歳(2026年5月1日時点で7歳以上) |
| 対象グループ(Yotei) | 11〜14歳(2025/26年度にGrade 5〜8在籍) |
| 参加費 | 1週間 ¥85,000(HIS在校生は10%割引) |
| 費用に含まれるもの | 野外活動の参加費・用具レンタル、遠足の送迎、教材費 |
| キャンセルポリシー | 4月1日まで全額返金、4月1日〜4月30日は50%返金、5月1日以降は返金なし |
参加にあたって特別なビザは不要で、外国籍の参加者には傷害保険も学費に含まれています。
5. 入学案内
5-1. 入学の優先順位(Admissions Policy)
HISは、札幌・北海道に住む海外駐在員(expatriate)コミュニティ、および欧米式の教育を求めるその他の家庭にサービスを提供することを目的とした学校と位置づけられています。公式サイトによれば、入学の優先順位は以下の通り設定されています。
- 英語圏出身の海外駐在員の子女
- その他の国出身の海外駐在員の子女
- 日本人帰国生(海外の欧米式教育を2年以上受けた生徒)
- 欧米式教育を必要とする明確な理由を示せる日本人家庭の子女
5-2. 保護者に求められること
HISは欧米式の教育を行う学校として、保護者に対して以下を期待しています。
- 学校生活に積極的に関わること(学校行事やPTA活動への参加など)
- 教員・スタッフと英語でコミュニケーションを取れること、また家庭では母語で子どもの学習(読書や宿題のサポートなど)に関わること
- 重度の学習困難がある生徒の受け入れは行っていないが、軽度の特別なニーズがある生徒には対応できる場合がある(在籍の継続は、学業成績・行動・努力が良好であることが前提)
5-3. 出願の流れ
- 児童・生徒1名につき1通のHIS出願書類を提出。現在の通知表および過去2年分の成績記録、標準テストのスコア(該当する場合)、医療記録・予防接種記録、年齢を証明する書類一式を準備(可能であれば英訳を添付)
- 合格した場合、学費・出願料・入学金を速やかに支払う
- 支払い完了後、HISでの就学を開始
6. 学費(2025-2026年度)
学費は年1回一括払いが原則ですが、ニセコ地域の長期(定住)居住者は四半期(年4回)払いも可能です。ニセコの季節居住者(冬季など短期滞在者)は、希望に応じて月単位の支払いも選択できます。
出願・入学に関する一時金
| 項目 | 金額 |
| 出願料(初回のみ、面接時に支払い) | ¥20,000 |
| 入学金(初回のみ) | ¥200,000 |
年間授業料
| 学年区分 | 年額 | 四半期払い |
| Early Years(半日) | ¥1,000,000 | ¥250,000×4回 |
| Early Years(1日) | ¥1,400,000 | ¥350,000×4回 |
| Grades K-5 | ¥1,540,000 | ¥385,000×4回 |
| Grades 6-8 | ¥1,580,000 | ¥395,000×4回 |
その他の諸費用
| 項目 | 金額 |
| 施設費(Early Years) | 年額¥150,000(四半期払い¥37,500×4回) |
| 施設費(K〜Grade 8) | 年額¥150,000(四半期払い¥37,500×4回) |
| 保険料(年額) | ¥5,500 |
| PTA会費 | ¥5,000 |
| デバイス管理費(K〜Grade 5) | ¥25,000 |
| デバイス管理費(Grade 6〜8) | ¥3,000 |
学費・諸費用は原則として返金不可となっており、長期居住者の生徒が退学する場合は、在籍していた四半期分の学費が請求される仕組みです(季節居住者は月単位で請求)。公式サイトによれば、これらの学費は札幌市・北海道・米国政府および個人の寄付者からの支援がなければさらに高額になっていたはずであると説明されています。なお、奨学金・学費支援(Financial Aid)制度も用意されています。
まとめ
北海道インターナショナルスクール ニセコ校は、1958年創立の北海道インターナショナルスクール(札幌校)の分校として2011年に開校し、北海道内でも数少ない認定インターナショナルスクールとして、Early YearsからGrade 8までの英語による国際教育を提供しています。レッジョ・エミリア・アプローチに基づくEarly Years、IPCによる初等部、IMYCによる中等部という、成長段階に応じたカリキュラムに加え、ニセコの自然環境を活かしたプレイスベースドな野外教育や、外部生も参加できるサマープログラムなど、ニセコならではの体験型学習が大きな特徴といえます。お子さまの学校選びの参考に、ぜひ本記事や公式サイトの情報をご活用ください。
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